インクジェットヘッド「CA4」

CA4製品情報

CA3の高速化を実現。1~15drop駆動によりワイドレンジな液滴
制御が可能なインクジェットヘッド。

特長

1. ワイドレンジな液適量
2. 少ドロップ吐出時における高速駆動
3. 高着弾位置精度
4. UVインク、Oilインク対応
5. 温調機能による安定したインク吐出

仕様

CA4
カタログPDFダウンロード
CA4カタログ(PDF:787KB)

特長

1. ワイドレンジな液適量

CA4は、マルチドロップ方式により、液滴を6pl単位で最大90plまで、同一pixelに吐出することができます。

従来のバイナリ方式での印字と比較して、中間調領域での階調表現性に優れ、 淡色から濃色まで滑らかな、粒状感の少ない色表現を可能にします。
また、最大90plの大液滴を最小6pl単位で同一ピクセルにフレキシブルに印字することができ、 産業印刷における様々な用途での可能性が広がります。

CB1/CA3とCA4の印字比較
インクジェット用OHPシートへの実印字サンプル

2. 少ドロップ吐出時における高速駆動

CA4は、CA3とのユーザーインタフェースを保ちながら、1drop駆動時28.0KHz(当社比約2倍)という高速駆動を実現しました。

7drop駆動時(標準8階調)でも6.2KHz(当社比1.3倍)の速度を実現しています。 印字速度に換算すると、1drop駆動時(6pl,1200dpi印字)で約35m/min、7drop駆動時(42pl,300dpi印字)でも31m/minでの印字が可能になり、産業印刷分野に必要とされる 高生産性に対応したインクジェットヘッドをお客様に提供いたします。

Drop数別駆動周波数

※1 駆動周波数15KHz以上では、データ転送モードが異なります。
※2 CA3における1~6drop時の値は参考値です。
※3 上記は東芝テック社内評価結果です。駆動周波数は使用されるインクの特性により異なります。

3. 高着弾位置精度

搬送方向

高度な吐出制御技術・精密加工技術により、高い着弾位置精度を実現しました。

(1)シングルパス印字方式

  • 高速アプリケーション
  • 広幅アプリケーション

を実現することができます。


(2)スキャン印字方式

  • 画質を保ったまま、スキャン回数を減らせることによる印字速度の向上
  • マルチヘッド構成により、さらなる印字速度の向上

を実現することができます。

4. UVインク、Oilインク対応

Oilインクは速乾性があり、吸収媒体への高速なアプリケーションに適します。
UVインクは非吸収媒体への印字に対応でき、産業分野での各種アプリケーションに適します。

※水性インク、ソルベントインク、特殊溶剤などへの対応やヘッドのカスタマイズなどをご希望の場合には、ご相談ください。

5. 温調機能による安定したインク吐出

温水給排口

CA系のプリントヘッドには、温調機能(ベースならびに温水給排口)が標準で装備されています。
温調機能により、ヘッド内の温度分布が均一になり、安定したインク吐出が可能になります。

仕様

  CA4
印字方式 オンデマンド・ピエゾ方式
印字幅 53.6mm
チャンネル数 318/ヘッド
チャンネル解像度/ピッチ 150dpi/169μm
階調方式 マルチドロップ方式
階調数 標準8階調
(最高16階調)
ドロップボリューム 6-90pl
最大ドット周波数 28.0KHz(1drop)
6.2KHz(7drop)
2.8KHz(15drop)
印字速度 31m/min(7drop,300dpi時)
35m/min(1drop,1200dpi時)
ヘッド駆動電源電圧 14-31V
駆動回路電源電圧 39.0V
インク* 油性顔料インク・UVインク
重量 148g
外形寸法 85(W)×70(D)×23(H)mm
カバー あり
ベース 温調給排口付セラミックベース

本製品のデザイン・仕様は改良のため、予告無しに変更する場合がございますのでご了承ください。
使用するインク材料の種類によっては、ヘッドにダメージを与える恐れがあるものもございます。
使用する前に、マテリアル・コンパチビリティテストを実施することをお奨めいたします。