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ルーツをたどれば飛鳥時代!

「半紙」には、和紙の歴史が刻まれていました。

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「半紙」といえば、学校で「書写」の時間に使った紙を思い浮かべる人も多いでしょう。でも、あの用紙を半紙と呼ぶのはなぜでしょう?実はこの呼び名には、和紙の長い歴史が刻まれていたのです。

 

[「半紙」のルーツは飛鳥時代!]

書道用紙の中でも、最も一般的な用紙が「半紙」。学校でも書道教室でもよく利用されています。このサイズの書道用紙を「半紙」と呼ぶ理由は、諸説あります。

代表的な2つの説をご紹介しましょう。

まずは、播磨国杉原谷村(現在の兵庫県多可郡多可町)の杉原谷で漉かれていた杉原紙を起源とする説です。杉原紙が作られるようになったのは、飛鳥時代の7世紀後半です。その大きさは、1尺6寸×1尺1寸。これを半分に切った8寸×1尺1寸のものを半紙と呼んだという説です。

もう一つの説は、平安時代の「延喜式」に和紙の規格について2尺3寸×1尺3寸との記述があり、それを半分にした和紙を半紙と呼ぶようになったというものです。

大辞泉によれば、現在では「縦24〜26センチ、横32〜35センチ」の和紙を「半紙」と呼ぶとのことです。

 

[書道用紙=半紙と思われがちですが...]

半紙は、明治の頃から主に書道用に使われるようになりました。そのためか、大きさに関わらず書道用の紙を半紙と呼ぶこともあるようです。

校閲記者の目(毎日新聞出版)によれば、「子供たちの書き初めの原稿で『半紙に伸び伸びと書いた』のように書かれたりしますが、写真を見ると長い紙に書いているので『これは半紙ではありません』と校閲記者が声を上げます」とあります。

縦に長い書道用紙や、展覧会などで見かける聯落(れんおち)と呼ばれる大型の書道用紙まで半紙と呼ぶのは適当でないということになります。

 

11img_b.jpg[ひとくちに半紙といっても種類はさまざま]

お正月といえば、書き初め。毎年欠かさず書いているという方もいらっしゃることと思います。真っ白な書道用紙に文字を書く緊張感は、新しい年にふさわしいですね。

洋紙の製造技術を活かした機械漉きの書道用紙は、低価格で気軽に使えるところが魅力です。手漉きの和紙と比べると、墨を吸い込みにくい特徴があるため、墨本来の色がそのまま活かせます。一方、手漉きの和紙は、価格はやや高いとはいえ、濃淡やかすれや滲みもでるので、文字の表情がいっそう豊かに描き出せます。

もしかすると、紙を変えるだけで書き初めの文字も違って見えるかもしれませんね。

 

いかがでしたか?

何気なく使っている「半紙」という言葉にも、長い歴史や背景があることを感じていただけましたか。今度の休日、新しい年の抱負を、特別に選んだ半紙に書いてみるというのはいかがでしょう。