
2008年12月1日
東芝テック株式会社
東芝テック株式会社は、株式会社東芝 研究開発センターマルチメディアラボラトリーと共同で、店舗内のお客様の行動経路「動線」を、入店から退店まで切れ目無く追跡する「動線計測技術」を開発いたしました。
本技術は、店舗天井に設置した複数の超広角レンズで撮影された映像から、画像処理技術によりお客様を検出して、軌跡を追跡するものです。動線のPOS到達時刻と、POSデータの取引開始時刻を比較することで、動線とPOSデータとを個々のお客様単位での紐付けが可能となります。これにより“何も買わなかったお客様”も含めて、店内のお客様のさまざまな行動を定量的に分析でき、マーケティング分野への応用が可能となります。
POSシステムでは、お客様が何を買ったかは分かりますが、例えば欲しい商品にすぐにたどり着いたかなどの詳細な行動はわかりません。また、「買わなかったお客様」の行動を分析することはできません。一方で、チャンスロスや廃棄ロス低減のため、時間帯毎の来店客数や各売り場への立寄り客数、売り場への立寄り客の購入率などを定量的に収集したいというニーズがあります。そこで、店内のお客様の動線を切れ目無く計測が可能な「動線計測技術」を開発しました。
これまでの画像処理による動線計測技術は、カメラの視野内という限られた領域を対象としたものであり、店内全域の軌跡を計測することはできませんでした。私たちは店舗天井に設置された複数の超広角レンズの画像から人物動線を画像処理技術により自動抽出する技術、および自動的に追跡しきれなかった動線をオペレータが効率よく補正し、一連の動線につなぐ技術を開発しました。
その結果、一人ひとりのお客様の入店から退店までの動線が計測可能になり、POSへの到達時刻とPOSデータ上の取引開始時刻を比較することで、売上げデータと動線とを個々のお客様単位で紐付けることが可能になりました。
計測された動線を総合して分析することにより、いままで得られなかった以下のデータを売り場別、購入品別等さまざまな切り口で収集することが可能になります。
・動線数(客数) ・立寄り率 ・歩行距離(動線長)
・滞店時間 ・停留時間 ・購入率
これまでに、コンビニエンスストア様のご協力を得て営業中の店舗の天井に8台の超広角レンズカメラを設置した実証実験を行いました。その結果、これまでに4,000名以上の動線データを得ています。
これらの技術的な特徴とPOSシステムシェアNo1という当社の強みを活かし、店舗内のお客様の傾向分析、商品配置の良・不良評価、POPやデジタルサイネージの効果測定など、マーケティング分野における新しい計測・分析サービスの実現に繋げていきたいと考えています。

赤矢印がお客様の動線。店内の各売り場に立ち寄った後、POS2で会計。
プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。
予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧ください。