Mac OS X 用 Marvelio プリンタドライバをインストールした Mac から Marvelio プリンタの印刷動作を設定するツールである Marvelio Config の説明です。
Marvelio プリンタドライバ Marvelio Config の使い方
Marvelio Configとは
Marvelio Config とは、Mac OS X 用 Marvelio プリンタドライバをインストールした Mac で、
Marvelio プリンタの印刷動作を設定するツールです。
配布パッケージには、Mac OS X の統合開発環境 Xcode で作成された Marvelio Config のプロジェクト一式(ソースコード)も添付しています。
ソフトウェアライセンスは、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2 です。
- バージョン
2.03
- 対応OS
- Mac OS X 10.3.9 , Mac OS X 10.4.8(Intel/PPC): ユニバーサルバイナリ
- 対応言語
- 日本語、英語
- 対応Marvelio プリンタドライバ
- 0.23.3 以降
注意事項
Marvelio プリンタは、選択する「用紙搬送モード」によっては、印刷する前に、用紙を検出する
センサレベルを測定し、用紙の高さ(長さ)を測定する必要があります。 (※1)
用紙の測定手順はこちらを参照ください。
-
(※1)
- 「ストリクト」、「イージー」:用紙の測定が必要です。
- 「固定長」 :用紙の測定は必要ありません。
Marvelio は、測定した正確な用紙の高さ(長さ)とページ境界を認識する為の
センサレベルの情報を基に用紙の動作管理を行います。
用紙の測定が行われていないと、用紙搬送エラー等のトラブルの原因となりますので、
ご注意ください。
Marvelio Config 起動中に、Marvelio Config の表示位置を移動すると操作できなくなることがあります。
Marvelio Config 起動中には、表示位置を移動しないようにお願いいたします。
もし、そうした場合には Marvelio Config 起動後に再度移動することで操作できるようになります。
アプリケーション起動方法
- Mac OS X 用 Marvelio プリンタドライバを、AIソリューションズの Web サイトから ダウンロードします。
- ダウンロードした Mac OS X 用 Marvelio プリンタドライバをダブルクリックして展開します。
- 展開した Mac OS X 用 Marvelio プリンタドライバに含まれる Marvelio Config のディスクイメージをダブルクリックして展開します。 (ファイル名は、バージョンにより異なります。)
- 展開した Marvelio Config プロジェクト中の「build」→「Release」に、「marvelioconfig」がありますので、ダブルクリックします。
動作情報設定
「動作情報を設定する」ボタンをクリックすることで機能を設定します。
- 速度
印刷速度を設定します。プリンタ毎に印刷速度の設定範囲が異なります。
300dpi → 1 ~ 12ips
400dpi → 1 ~ 6ips
600dpi → 1 ~ 6ips - エネルギー
サーマルヘッドの印加エネルギーを設定します。
- 転写方式
サーマルリボンを使用する「熱転写」か、サーマルリボンを使用しないで感熱紙を使用する「感熱紙」を選択します。
- テアオフ
印刷後に、用紙を手でカットしやすい位置やプリンタ内蔵カッターの位置までフィードするか否かを設定します。
- テアオフ待ち時間
フィード動作を開始するまでの待ち時間を設定します。値は 100msec の桁に丸められます。
- オプション
カッター機能と剥離機能を設定します。
- 無し
オプションを使用しない設定にします。
- カット
印刷後に用紙をカットするか否かを設定します。
- ページ毎カット
指定枚数毎に用紙をカットします。
- 最後のページをカット
オプションの「カット」を選択した場合に有効になります。
総印刷枚数が、指定枚数毎に用紙をカットするページ数で割り切れない枚数の時に、最後の用紙をカットします。 - 最後のページだけカット(未対応)
印刷ジョブの最後のページだけをカットします。
- カット後用紙を戻す
オプションの「カット」を選択した場合に有効になります。
印刷ジョブ終了時に、用紙の先頭を印刷開始位置まで戻します。 テアオフ位置で印刷待機すると用紙にカールがつく場合や、印刷待機時にサーマルヘッドで 挟まれていた位置の印刷が不鮮明になる場合は、この項目をチェックしてください。 - 印刷中にカットしない(未対応)
1ページの印刷が終わってから用紙をカットします。
- ページ毎カット
- 剥離する
ラベルを台紙から剥離します。
- 剥離後用紙を戻す
オプションの「剥離」を選択した場合に有効になります。
ラベルが剥離された後に、次のラベルの先頭を印刷位置まで戻します。
- 剥離後用紙を戻す
- 無し
搬送情報設定
「搬送情報を設定する」ボタンをクリックすることで機能を設定します。
- 解像度
プリンタの解像度を設定します。お使いのプリンタに合わせて設定してください。
プリンタ名 解像度 TP4030 300dpi TP4040 400dpi TP4060 600dpi - 用紙センサ
プリンタが用紙を搬送する時に、用紙のページ境界をセンサで判断します。使用する用紙に合わせて、センサを選択してください。
- 透過型用紙端
ラベルや用紙端に切り欠きのある用紙を使用する時に選択してください。 また、プリンタの用紙端センサをスライドさせて、用紙端に合わせてください。
- 透過型中央
用紙の中央に糸穴の空いた用紙や台紙の耳が広く透過式用紙端センサでは検出できないラベルを使用する時に選択してください。
- 反射型
用紙の裏側に黒インキでラベルの境界マークが入っている用紙を使う時に選択してください。 また、プリンタの反射式センサをスライドさせて、黒インキに合わせてください。
- 透過型用紙端
- 搬送モード
プリンタが用紙を搬送する時に、3つのモードがあります。
- 固定長
プリンタに装着されている用紙のサイズを無視して、プリンタドライバで設定した用紙長を搬送するモードです。 用紙上のギャップやノッチ、マークなどによってページを識別しません。また、これらが無い用紙に印刷することができます。
- イージー
プリンタに装着されている用紙(ページ)の先端を検出しそこから印刷しますが、 ページの印刷終了は装着されている用紙の終端を検出しないでホストから指示された長さを印刷する搬送モードです。 用紙上のギャップやノッチ、マークなどによりページを識別します。これらが無い用紙に印刷することはできません。
- ストリクト
プリンタがホストから設定された用紙長を元に実際の用紙長を測定しながら印刷を行います。 プリンタに装着されている用紙(ページ)の先端を検出しそこから印刷し終端を検知してページの終了と判断する搬送モードです。 用紙上のギャップやノッチ、マークなどによりページを識別します。これらが無い用紙に印刷することはできません。
- 固定長
用紙の測定手順と用紙情報設定
Marvelio は、印刷に使用する用紙を事前に搬送して、正確な用紙の高さとページ境界を認識する為のセンサレベルを測定することができます。 「搬送モード」に「ストリクト」又は「イージー」を選択した時は必ず測定してください。「固定長」を選択した場合は、用紙の測定は必要ありません。
- サーマルリボンを使用する場合、「転写方式」を「熱転写」に設定してください。 逆に、サーマルリボンを使用しない場合は「転写方式」を「感熱紙」に設定してください。
- 用紙の測定を行うには、あらかじめ用紙の高さをプリンタに通知する必要があります。 定規等で用紙の高さを計測し、「用紙高さ」ボックスへ入力してください。その後、「用紙を測定する」ボタンをクリックします。
- プリンタが2ページ程度の用紙を搬送し、用紙の高さとセンサレベルを測定します。
- 測定が終わりましたら、プリンタ操作パネルの「製品情報表示」メニュー内にある 「Lc」「FL」「Lo」「UP」の値を、Marvelio Config の「用紙情報」欄に入力してください。
- Marvelio Config の「用紙情報を設定する」ボタンをクリックしてください。