Loops Style ブログ環境のために役立つ、オフィスや紙の
トピックをお届けします。

  1. Loops Style ホーム
  2. Loops Style ブログ
  3. SGDs導入で企業価値向上につなげる3つのポイントと注意点
SDGs

SGDs導入で企業価値向上につなげる3つのポイントと注意点

近年、企業の評価や企業価値の創造において「SDGs」というキーワードが話題になっています。ここでは「SDGs」の基礎的な内容から業価値向上につなげるポイントや注意点、具体的な導入方法について詳しく解説します。

目次
  1. なぜSDGsは注目されるのか?
  2. 世界におけるSDGsの達成状況
  3. SGDs導入で企業価値向上につなげる3つのポイント
  4. SDGsを導入する際の注意点
  5. SDGs達成のためのESG投資を理解する
  6. 企業へSDGsを導入する具体的な方法

なぜSDGsは注目されるのか?

SDGs(持続可能な開発目標)とは?

SDGsは「Sustainable Development Goals」の略称で、2015年9月の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、193カ国(国連加盟)が2030年までに達成を目指す国際的な目標のことを指しています。SDGsの前身として、2000年に国連ミレニアム・サミットにおいて、「ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)」が採択されています。

このMDGsは基本的に発展途上国に向けたもの(先進国の支援も含む)で、2015年までに「極度の貧困と飢餓の撲滅」「初等教育の完全普及」「ジェンダー平等の推進と女性地位向上」「開発のためのグローバルなパートナーシップの推進」などの8つの目標と21のターゲットを掲げたものでした。

こちらは目標、ターゲットに対して一定の成果を達成しましたが、乳幼児・妊産婦の死亡率の削減については未達成になるなど、課題が残りました。その残課題と気候変動や格差などの社会課題に対しての取り組み、持続可能な開発を実現するためにまとめられたものがSDGsです。SDGsは17の目標と、具体的な169のターゲットで構成されています。

【17の目標とは】
1.貧困をなくそう 2.飢餓をゼロに 3.すべての人に健康と福祉を 4.質の高い教育をみんなに 5.ジェンダー平等を実現しよう 6.安全な水とトイレを世界中に 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 16.平和と公正をすべての人に 17.パートナーシップで目標を達成しよう

この17個の目標は地球規模の課題解決、よりよい未来を目指すための、すべての人・組織・企業・国に向けた目標となっているのです。

もしこの目標が達成されない場合は、世界はどうなってしまうのか?

1.貧困をなくそうをスタートにしながら見ていきましょう。

例えば、貧困から抜け出すためには、大人だけではなく子供も働かなくてはなりません。そうなると、教育を受けるチャンスが子ども達から奪われてしまい、貧困から抜け出す知恵を身に着けられず、結果その子供も貧困のために働くこととなってしまいます。この循環になってしまうと、経済発展のチャンスが訪れず、格差は広がったままとなってしまいます。そうなってしまうと、地球全体での経済発展のチャンスを失ってしまうのです。

このように、今の世界が抱えている課題(目標)を一つずつ解決していく必要があるのです。

なぜ企業がSDGsに取り組む必要性があるのでしょうか?

先進国と言われる国々は、短期的な経済成長を追い求めた結果、環境問題、労働問題、貧富の格差等様々な社会問題を生み出しました。

例えば、過去日本でも公害のような、会社が環境問題を引き起こし、周辺の環境が壊れ、その環境で生計を立ててきた人達にしわ寄せが来てしまう、企業としてもその環境を取り戻すために莫大なコストをかけるという苦い経験をしています。自社だけ儲かれば良いという行動を取ると、結果的に自分たちの首を締めることになります。だからこそ、企業は率先してSDGsに取り組んでいく必要があるのです。

世界におけるSDGsの達成状況

世界全体の各地域でSDGsの取り組みはどれくらい進んでいるのでしょうか

改善が進んでいるものもあれば、まだまだ未改善のものが存在しています。

改善が進んでいるものとしては、
「1.貧困をなくそう」に対しては、1日1.90ドル未満で家族と暮らす労働者は、2000年26.9%→2017年9.2%
「7.エネルギーをみんなにそしてグリーンに」対しては、世界の人口のうち電力を利用できる割合は、2000年78%→2016年87%
と着実に改善しています。

未改善項目としては、
「2.飢餓をゼロに」に対して、栄養不良の方々の比率は、2015年10.6%→2016年11%
「3.すべての人に健康と福祉を」に対しては、マラリアの症例が2013年2億1000万人→2016年2億1600万人
となっています。SDGsは、「誰ひとり取り残さない」を基本理念に掲げており、すべての国、すべてのステークホルダーが行動を起こすことを前提にしています。まだまだ改善をしていくべきことは多いのです。

SDGs達成率No.1デンマークはどういう価値観を持っているのでしょうか

デンマーク人の価値観として、「ヒュッゲ」という「家族や友人との居心地の良い雰囲気、居心地の良い時間」という価値観があります。そのため、「家族や友人との時間」「自然とのふれあい」「ムダなモノがない生活」に居心地の良さを感じ、日常に幸せを感じ、それが日々の過ごし方の余裕につながっているのです。
またこういった余裕から、同性パートナーシップを初めて認める等、ダイバーシティが進んでいます。

日本のSDGs達成率は「世界15位」

一方で日本はどのような評価をされているのでしょうか。

日本は、SDGs達成率でみると、世界で15位(2019年)となっており、達成できているのは、「4.質の高い教育をみんなに」と「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」の2つのみで、達成に程遠いとなっている項目は4つも存在しています。

具体的には、再生可能エネルギーへの代替は推進しているもののまだまだこれからですし、男女における給与格差や女性が活躍しづらい環境であるなど解決する必要のある課題は山積みとなっており、2019年のレポートでも変革のための政策が必要と呼びかけられています。

SGDs導入で企業価値向上につなげる3つのポイント

SDGsを導入する事により、企業価値向上につながるポイントは大きくは3つ存在しています。

①投資対象としての企業価値向上
②事業機会の創出
③優秀な人材の獲得

それでは3つを詳しく見ていきましょう。

①投資対象としての企業価値向上

詳しくは後述しますが、2006年4月に当時国連事務総長であったコフィー・アナン氏が責任投資原則(PRI)を発表し、世界各国の投資金額の大きい機関投資家に対して環境への配慮、社会課題への取り組み、そして企業統治を投資先企業の決定時に組み込むように提唱したのです。上記のPRIに署名した機関投資家は年々増えており、2018年末には2000を超える機関投資家が署名しています。このように、SDGsへの取り組みが経済的な企業価値の向上と連動するような仕組みに賛同する投資家は年々増え続けています。

②事業機会の創出

社会課題への取り組みは大きなビジネスチャンスとなっています。
世界経済フォーラムのレポート(2017年)である"Better Business Better World"に、SDGsが2030年に達成された場合、世界で12兆ドル以上の経済価値が生まれると想定されています。

その12兆円の内訳としては、モビリティシステム(2.02兆ドル)、新医療ソリューション(1.65兆ドル)、エネルギー効率関連(1.345兆ドル)等といった、多岐にわたる市場機会の価値が存在しており、企業としてSDGsに積極的に取り組んでいくことは、地球規模のマーケットを取り込める可能性があることを示しています。

③優秀な人材の獲得

CSV(Creating Share Value)という言葉をご存知でしょうか。
2011年にマイケル・E・ポーター氏とマーク・R・クラマー研究員が発表した論文で提唱されたもので、社会的価値と経済的価値共に実現するという考え方です。

実は、このCSVの考え方をキリンなどの日本を代表する企業は指針として取り入れており、日経調査のSDGs経営ランキングでも最高位を獲得しています。そういう背景もあってか、最近では新卒をリクルートする際にはCSVに対しての質問が増えるとともに、CSVに関わる部署に配属希望を出す新卒のメンバーも増えているようです。

企業価値が上がり、新しいビジネス領域にもチャレンジでき、優秀な人材からも注目される。

SDGs導入を行うことは、上記のような好循環のサイクルを作ることができるのです。

SDGsを導入する際の注意点

前述の通り、様々な形でSDGsを導入するメリットが存在しています。

消費者の意識も環境保護や配慮への意識が年々高まっており、企業としても環境に対する配慮を商品パッケージやWebサイトでPRすることが増えています。

ただ、このPR方法を間違えてしまうと、今までの信頼を失ってしまうことになるのです。

例えば、食べ物の商品を小分けにして、単価を安くし買いやすくすることで2.飢餓をゼロにに貢献をしていたとしても、結論小分けにしている容器で廃棄物が増えてしまい、12.つくる責任つかう責任を守れていなかったとします。

このようなタイミングで積極的にPRをして、消費者をごまかすような「SDGsウォッシュ」と呼ばれるような行為をしてしまうと、積み上げてきた信頼を一気に失うことになるのです。

またSDGsには法的拘束力は有りませんが、反する企業は社会的制裁を受けるようになってきています。

とあるスポーツメーカーの東南アジアの工場で児童労働、強制労働、長時間労働などをさせていたことが発覚しました。それを機に、そのスポーツメーカーに対する不買運動が世界中で起き、結果的にスポーツメーカーは巨額の経済的な損失を被っています。更には前述の投資対象の話のように、SDGsに反する活動をしている場合、投資対象からも外されてしまいます。罰則規定を設けなくてもSDGsに反するような企業は、社会からペナルティを受ける社会になりつつあるのです。

SDGs達成のためのESG投資を理解する

前述の「投資対象としての企業価値の向上」を少し詳しく見てみましょう。

今まで財務情報だけで投資がされてきたものが、非財務情報に対する取り組みも投資の情報として組み込みまれ始めています。前述でもありましたが、特に「Environment(環境)」「Social(社会)」「Governance(企業統治)」の3つの要素を考慮した投資「ESG投資」が一気に拡大しているのです。

事業の社会課題に対する向き合い方や、SDGsに配慮し持続的な成長を目指しているかといったポイントは、投資家に利益をもたらしてくれる可能性が高いため、投資対象として積極的に選ばれるようになっています。ESG投資は急拡大しており、2018年の世界のESG投資残高は、30兆6830億ドル、2016年と比較すると34%増となっており、着実にESGが投資の重要要素としてみなされるようになってきています。

また日本国内でみると、日本人の年金を運用する世界最大級の投資機関であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人独)が2017年にESG投資を開始したこともあり、2018年には2兆1800億ドル 2014年対比でなんと300倍以上となっているのです。GPIFが取得している上場企業へのアンケートでは、従来財務情報を中心としたレポートが、SDGsへの取り組みやESGに関連した活動や経営方針の非財務情報の内容も増えてきており、400を超える企業(2018年末)が財務情報+非財務情報をあわせてレポート化した統合報告書の作成を行うようになってきているのです。

企業へSDGsを導入する具体的な方法

それでは、どのようにSDGsを導入していけば良いのでしょうか?
SDGsを社内で導入していくには4つポイントがあります。

①トップのコミットメント

社内外での講演や、インタビュー記事によりSDGsに対して積極的に取り組んでいくことを発信し、トップ自ら率先して会社に対する認知活動を行う。

②経営理念、経営戦略とSDGsの関連性を生み出す。

中期経営計画にSDGsの活動を組み込みながら、経済的な貢献を実現する。

③社内での理解を促進させる

SDGsの勉強会・講演会を社内で積極的に行うことにより、社員一人一人の理解を促進する。

④推進する専門部署を作る。

推進活動や日常行動への組み込みを専門とする部署を作り、リーダーシップを持ちアクションしてもらう。
4つのポイントを意識しながら一人一人が自分のできることを理解し、実践していくことでSDGsは広がっていきます。

身近なところから始めるSDGs

例えば、コピーをムダに印刷してしまったりしていませんか?そういった細かいムダな事からの削減もSDGsの活動は始められるのです。
東芝テックのペーパーリユースシステム「Loops」では、SDGsへの貢献を称えられ、『第1回エコプロアワード主催者賞(優秀賞)』と『エコマークアワード2018(優秀賞)』をダブル受賞しています。
紙リユースにより紙使用量を削減。ライフサイクルを指向した環境経営管理手法のLCA(ライフサイクルアセスメント)では、CO2約42%、水 約80%削減を実現し、企業のSDGsの活動に貢献できるプロダクトです。

アニメでわかる 紙をくり返し使って用紙削減!

人気記事

アニメでわかる 紙をくり返し使って用紙削減!