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紙って何?紙と紙でないものの違いはどこに?
知っているようでよくわからない紙に秘められた歴史と物語とは!

紙

石、粘土、木簡、竹簡、椰子の葉。人はいろいろなものに記録を残してきました。こうしたものと、紙はどこが違うのでしょうか?知っているようで知らない、紙の定義に迫ります。

さて問題です!次のうち、紙と呼べるのはどれでしょうか?

① 羊皮紙
②パピルス紙
③コピー用紙
④電子ペーパー

森イメージ

まずは正解を。正解は、③のコピー用紙でした。
羊皮紙は、羊などの動物の皮を薄くのばして乾燥させたシート状のもの。パピルス紙は、パピルスという植物の茎を薄く削いで縦横の格子状に重ねたものを布で覆い、強く叩いて組織をつぶし乾燥させたもの。電子ペーパーは、電子書籍リーダーのディスプレイ部分ですから、紙ではありませんね。

[ 紙の条件とは? ]

パピルスは、Paperの語源にもなったといわれるくらいですから、紙のように思えます。でも、JIS(日本工業規格)の定義によれば、紙とは「植物繊維、その他の繊維を膠着(こうちゃく)させて製造したもの」。簡単に言うと「植物の繊維をほぐして水の中でばらばらにしたものを薄く漉いて乾燥したもの」ということですね。つまりパピルスは「漉く」ことをしていないので、紙ではないということです。

[ 紙は中国で作られた? ]

中国の歴史書「後漢書」には、宮廷の用度品の長官、蔡倫(さいりん)が西暦105年に後漢の皇帝であった和帝に紙を献上したと記されています。このことから紙を発明したのは、蔡倫(さいりん)といわれています。これは、樹皮や麻、漁網などを細かく切り、餅をつく要領で繊維を細かく砕いて漉いたもので、蔡侯紙(さいこうし)と呼ばれました。
ところがその後の調査で、その二百数十年前には紙が作られていることがわかり、蔡倫は紙の製造法を確立した功労者として再評価されています。蔡倫の功績は、それまでの麻を使った紙作りの技術を改良して、安く大量に紙を作るための技術革新を行ったことにあったのです。

[ 秘密の製紙技術が戦争で西に? ]

その後、中国では樹皮を原料とした質のよい紙が作られるようになりましたが、その技術は秘密にされていました。751年、中央アジアのタラス地方で、唐とアッバース朝の間で中央アジアの覇権を巡り「タラス河畔の戦い」が勃発しました。この争いで唐が敗れ、多くの兵が捕虜となりました。この中に紙漉き職人がいて、これによって秘密であった製紙技術は西に広がり、793年には、ペルシャで製紙工場が、900年には、エジプトで製紙工場が作られました。
14世紀に入ると、イタリアの製紙工場が、ヨーロッパでの紙の供給を担うようになりました。

いかがでしたか?
身近にいつもある紙ですが、そこには長い歴史やたくさんの物語があります。紙を使うとき、こうした紙の歴史を思い出してみるのもいいものですね。