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印刷・情報用紙だけでなく、梱包資材も高騰する理由とは?

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前回の記事「紙の価格が高騰する理由とは?」では、コピー用紙などの情報用紙や印刷用紙の価格が上昇を続けていることをお伝えしました。その一方で、ダンボールなどの梱包資材もまた、価格が高騰しています。日本の紙リサイクルは世界最高レベルといわれますが、古紙を主な原料とするダンボールの価格が、なぜ上がってしまうのでしょう?

 

[情報用紙、印刷用紙から板紙へのシフトが]

情報用紙、印刷用紙の一人あたりの消費量は、先進国では横ばいもしくは減少、振興国でも飽和傾向にあります。その一方でダンボールなどに用いられる板紙は、先進国では一人あたりの消費量は横ばいもしくは微減、新興国では増加しています。つまり紙の需要は、情報・印刷用紙から板紙へと移ってきているのです。

 

[板紙の生産に資源を集中する大手製紙メーカーも]

情報用紙、印刷用紙の需要減退を受けて、これに依存するポートフォリオからの脱却を目指して、事業の見直しを行う製紙会社もあります。世界1位のインターナショナルペーパー(米国)は、情報・印刷用紙部門を整理し、将来性のある板紙に資源を選択集中しています。

 

[中国での需要増を受けて古紙価格が上昇]

中国は2000年前後から古紙の輸入を急拡大しています。もちろん、中国国内でも古紙の生産は増加しているのですが、それでも追いつかないほど消費量が増大しているのです。中国での古紙ニーズの増大は、古紙価格アップに直結します。それを受けて日本での古紙価格も上昇しています。 日本の板紙メーカーでは、古紙の調達コストは売り上げ全体の3割程度を占めるといいます。ですから、古紙の価格上昇はそのまま製品のコスト上昇に結びつきます。こうして、日本の梱包資材も高騰してしまうのです。

 

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[背景にはネット通販の加速的拡大が]

中国で古紙の需要が急拡大する背景には、ネット通販の急速な普及があります。中国の小売総額に占めるネット通販比率は、2011年に約4%だったものが、16年には15%前後まで拡大しています。スマホ決済や物流ネットワークが整備されることで、生鮮食品などの領域にまでネット通販が拡大することが見込まれ、ますます梱包資材が高騰していくことが予測されます。

 

[梱包資材高騰に対応するために梱包を総合的に見直す]

梱包資材の価格上昇に、どう対応したらいいのでしょうか?価格上昇幅から考えると、梱包をトータルに見直すことが必要かもしれません。梱包設計を最適化することで過剰な部分をなくしたり、緩衝材を減らせるように形状を変更したり、安価な素材を利用しやすい構造にするなどの工夫を重ね、コストダウンを図る必要があるでしょう。また、保管や運搬の効率化など、物流全般の見直しによってより効果を大きくすることも求められます。

 

いかがでしたか?

情報用紙、印刷用紙も、ダンボールなどの梱包資材の、価格変動は国際的な需要の影響を受けます。大切な森林資源を、大切に利用していくために、私たち一人ひとりの心がけが問われているのかもしれません。

オフィスや業務での用紙の使い方も、一度見直してみませんか?