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「解る」ための紙媒体。

紙の本や資料には、考えたり記憶したりするために役立つ秘密がありました。

05img_a.jpg「電子ブックを読んでも、なんだか頭に入りにくい」という感想を耳にします。慣れの問題もあるのかも知れませんが、こうした声が少なくないのもまた事実。そこには、どんな理由があるのでしょうか?

 

5月15日公開のNEWS「紙文書の利点とは何か!デジタルデータの優位点とは何か!

知らないと使い分けられないそれぞれの特長をあらためて考える。」では、紙とデジタル、それぞれの特性の違いについてご紹介しました。今回は、別の観点から紙とデジタルそれぞれの特性を考えてみます。

05img_b.jpg[プレゼン資料は紙?それともタブレット?]

考えたり記憶したりするためには、紙媒体とデジタルデータのどちらが有利なのでしょうか?

プレゼンテーションの資料が「紙」の場合と「タブレット」の場合とで、理解度や記憶に差が出るかを専門家が調査しました。その結果、理解も記憶も「紙」の資料の方が優れていたそうです。「紙」の場合は脳の「言語」領域が、「タブレット」の場合は「映像」領域が働いたのではないかということです。もちろん個人差も、タブレットに慣れているかどうかという違いもあると思われます。

05img_c.jpg[活字は情報量が少ない、だからよく解る?]

テキストデータと、それを朗読した音声データ、朗読する様子を記録した映像データを比較すると、テキスト<音声<映像の順にデータ量が増加します。文字(活字)データは情報量が少ないのです。データ量が少ない分、創造力や思考で補わなければなりません。

朗読なら、朗読者が意味やニュアンスを考慮した読み方をしてくれます。その映像なら、表情を通して伝わる情報もあります。でも、テキストデータの場合はそれらを自分で行わないと理解に近づけないのです。つまり本や新聞を読んで「解る」ためには、「考える」「想像する」ことが必要で、結果として記憶にも残るといえます。

05img_d.jpg[覚えるならペンとノートで]

インターネットのニュースサイトやSNSを通じて、私たちはとてもたくさんの情報に触れています。「どこかで読んだはずだけど、覚えていない」というのも無理もない話です。そのくらい大量のテキストに触れているのです。 「でもたいせつな情報は、覚えていたい」と思ったら、面倒でも「ペンをもってノートにメモをとる」ことをお勧めします。字を書くこと自体が脳を活性化しますし、書くには時間がかかりますから、その分だけ記憶に残ります。「勉強に王道なし」ですね。

  

いかがでしたか? 紙には紙の良さがあることが、おわかりいただけたでしょうか? でも、将来は「タブレットでないとよく解らない」ということになるかも知れません。人間の脳は、柔軟ですからね。

 

【参考文献】

「脳を創る読書」

酒井邦嘉

実業之日本社