Toshiba 東芝テック株式会社

ムダをなくして、循環する未来へ。
Loopsとはじめる、これからのオフィス。

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お客様が求めたのは、モノクロ複合機とLoops のハイブリッド機。
Loops のさらなる普及のため、開発陣はこれまでにない技術的課題に挑みました。

消せるトナーと黒トナー、両方に対応した複合機への要望に応えるために、チームLoops は新しい技術に挑みました。最大の難関は熱のコントロール。開発統轄の中村鐵也とプロジェクトリーダーの吉田 稔に聞きました。

2013 年にLoops を商品化してから数々のお客様の声を聞くと、モノクロ複合機としてもLoops としても使えるハイブリッド機が求められていることがわかりました。Loopsは使いたいが、スペースの問題などから、既存のモノクロ複合機も使いたい。しかし、スペースの問題などから2 台を置けないという声が多かったのです。

[ モノクロ機としてもLoops としても使える複合機を ]

中村:お客様は高速な最新機種に慣れているので、その感覚に合わせる必要もありました。モノクロを毎分40~50 枚印刷できる能力と、より高速で消せるトナーでの印刷※を行えるよう改良する必要がありました。この両立が、とても困難でした。

※前身機は消せるトナーの印刷は毎分30枚の印刷速度。ハイブリッド機では毎分35枚に速度アップした。

[ 次の開発者のためにも失敗できない ]

吉田:これまでになかった商品を作るのは、チャレンジの連続です。世に受け入れられなければ、次の世代の技術者がチャレンジに二の足を踏むようになります。そうならないよう、何としても成功させなくてはいけない。そんな思いでここまで進んできました。

[ 低温での定着が必要な消せるトナー ]

従来の複合機では、一分間に35 枚* 印刷すると、定着器のローラーで紙を加熱できる時間は、約50msec(50/1000 秒)ほどです。しかし、消せるトナーは高温になると色が消えてしまうので、低温で長時間加熱する必要があります。そのため、ローラーとベルトを組み合わせることで、従来よりも長い時間の約150msec で加熱できる仕組みとして高速化を実現しました。

[ 高温での定着がモノクロ印刷には必要 ]

一方で、モノクロ印刷は、35・45・50 枚機の3 機種としました。45・50 枚機では定着器を通るスピードをさらに上げなければなりません。そこで、モノクロ印刷時には定着器の温度を上げる必要が出てきました。

[ 安定性の面で不利な薄い定着ローラーに敢えてチャレンジ ]

時には低温に、時には高温にと、温度を素早く変化させるために、定着ローラーには、熱容量が低く熱伝導性の高い、薄い材料を使う必要があります。しかし薄い材料は、温度を一定に保つためには不利です。そこで、東芝テック初の温度制御方式を開発し、これを実現しました。

いかがでしたか?
モノクロ複合機とLoops、2 台を一つにするためには、さまざまな課題がありました。
用紙を繰り返し使える複合機を、少しでも多く利用していただきたい。その思いから、開発陣は困難に挑みました。

中村 鐵也 開発統轄

今回の開発は、生涯最後のプロジェクトだと思っています。だから、何としても成功させるという強い意志でこのプロジェクトを進めてきました。その甲斐あって、いい商品に仕上がっていると思います。

吉田 稔 プロジェクトリーダー

Loops の発想をしたのは2007 年。その時からプロジェクトリーダーとして関わっています。発想者であるが故に、Loops への思いは強く、何としてもこの商品を複合機のスタンダードにしたいと願っています。

*印刷枚数は、いずれもA4 横。