Toshiba 東芝テック株式会社

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モノクロ複合機と Loops のハイブリッド機。開発にはさまざまな 技術的課題がありました。そのひとつが定着器だったのです。

img_01.jpgレーザープリンターは紙に転写したトナーを定着器で加熱することで画像を「定着」し ています。消せるトナーと黒トナー、この両方に対応する「定着器」の開発は想像以上 に困難でした。開発に携わった片倉 宙に聞きました。

img_02.jpgサーキットとオフロード、どちらも高速に走る車を作ることが難しいように、特性の違うトナーの両方に対応した定着器の開発には、予想を超えたカベが立ちはだかりました。

[ 特性の違う二つのトナーに対応するために ]

新機種の定着器開発が困難だったのは、消せるトナーと黒トナーとの特性の違いでした。 片倉:トナーごとに、定着に適正な温度などの条件があります。今回は特性が大きく異 なる 2 つのトナーに、適切に対応する定着器を作るという困難な課題を与えられました。 定着器のローラーサイズなどをどう調整してもうまくいかず、結果的には、これまで当 社になかったまったく新しい定着器となりました。

[ 相反する条件を満たすために ]

消せるトナーの定着には、狭い温度帯をキープすることが求められ、黒トナーの定着は スピードが求められるため素早く高温にすることが求められます。前者に適しているの は低出力のハロゲンランプであり、後者は高出力のハロゲンランプです。

[ 高出力のハロゲンランプを細かく制御する新技術 ]

片倉:この矛盾した条件を満たすために、出力の大きいハロゲンランプのオンオフを、 電圧の波形ひとつ分ほどの精密さで制御する技術を開発しました。これによって、時に はゆっくりと加熱し、時には一気に温度を上げることが可能になりました。季節の温度 差やエアコンによって定着器の温度は影響を受けます。狙いの温度に対して ±10 度以 内に定着器の温度を保つのは難しいのです。

[ モノクロ 50 枚を実現するために冷却ファンを採用 ]

片倉:黒トナーで連続印刷をした場合、定着器が高熱になり、消せるトナーの適正温度 を超えてしまいます。温度が下がるまでお待たせするわけにはいきませんから、その時 間を短縮するために冷却ファン採用しました。

いかがでしたか? こうした工夫の積み重ねで、特性の異なる消せるトナーと黒トナーの両方の対応した定 着器が実現しました。そして定着器だけでなく、ハイブリッド機の実現には、さまざま なユニットの開発でこうした工夫が重ねられていたのです。

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片倉 宙 定着器開発

消せるトナーと通常の黒トナーを使い分ける定着器は、それほど難しくないと思ってい ましたが、従来のモノクロ複合機と同等の性能を出すために仕様に落とし込んでいくと、 難しさが浮かびあがってきました。でも、いろいろの分野の人に協力をしてもらい実現 にこぎ着けました。