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食品ロスは何が問題?
世界の現状と解決のためのアクション

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」によって、大きく注目を集めるようになった「食品ロス」。

日々、どれくらいの量の食品が廃棄されているのでしょうか?

世界や日本が抱える食品ロス問題の現状や、食品ロスを解決するさまざまな取り組みの事例、そして私たちが今日からできる小さなアクションについてご紹介します。

いま「食品ロス」に注目が集まっているのはなぜ?

近年、「食品ロス」という言葉を耳にすることが増えました。食品ロスとは、本来食べられるものを廃棄してしまうこと。日本では、大きく「食品ロス」と「食品廃棄物」という2つに区別されています。

食品ロス 食品廃棄物
食品全体のうち食べられる部分(可食部)を捨てること 皮や芯など食べられない部分(不可食部)や、加工時に捨てられる部分も含む食品廃棄

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世界自然保護基金(WWF)と英国の大手小売テスコは、2021年7月に「世界全体で約25億トンの食糧が廃棄されている」という報告書を発表。これは、世界の食糧生産量の約40%に相当するといわれています。

食品ロスが問題視されているのは、“もったいない”だけでなく、環境問題や食糧問題につながってしまうから。食品ロスがこのまま増え続けると、将来的に、次の2つの問題が深刻化するといわれています。

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地球温暖化

食糧を生産・加工して流通させる過程や、廃棄された食品を焼却する際にはエネルギーが必要であり、当然ながら二酸化炭素が発生します。つまり、無駄な食品が増えることによって温室効果ガスの排出も増え、温暖化を加速させることにつながってしまうのです。

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食糧不足

世界人口は増加傾向にあり、必要になる食糧は今後ますます増えていくと考えられています。その一方で、食糧の生産量はそれを補うほどには増えないといわれており、将来的に食糧が足りなくなってしまう可能性も指摘されています。そのため、いまから効率良く無駄のないように食品を消費していく必要があるのです。

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食糧不足

世界人口は増加傾向にあり、必要になる食糧は今後ますます増えていくと考えられています。その一方で、食糧の生産量はそれを補うほどには増えないといわれており、将来的に食糧が足りなくなってしまう可能性も指摘されています。そのため、いまから効率良く無駄のないように食品を消費していく必要があるのです。

食品ロスに対する企業や地域の取り組み

2030年のSDGs目標達成に向け、多くの国や企業が食品ロス解決のために動き出しています。ここでは、日本で認識が広がっているアクションをピックアップしてみましょう。

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フードバンク/フードドライブ

フードバンクは、事業者などから過剰在庫や規格外品を引き受け、それを福祉施設などに無料で提供する団体・活動です。

一方、フードドライブは、家庭で余っている食べ物を学校や職場などに持ち寄り、フードバンク等の団体を通じて、広く福祉団体や施設などに提供する活動です。地方自治体が中心となり運営されています。

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ECサイトを通じた食品ロス削減

最近は、食品ロス削減を事業にする企業も出てきました。例として、賞味期限の近い食品を市価より安く販売するECサイトや、売れ残った商品がある飲食店と食品を買いたい人をマッチングするフードシェアリングアプリなどの運営事業者が挙げられます。

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ECサイトを通じた食品ロス削減

最近は、食品ロス削減を事業にする企業も出てきました。例として、賞味期限の近い食品を市価より安く販売するECサイトや、売れ残った商品がある飲食店と食品を買いたい人をマッチングするフードシェアリングアプリなどの運営事業者が挙げられます。

国や企業のほか、地域や店舗など小さい単位での食品ロスアクションも増えています。

例えばイタリアでは、スーパーから出る食品廃棄物を集めて、それを調理してレストランで提供する取り組みが行われています。また、アメリカでは、事業者や市民が食品を入れて、それを好きに取ってシェアできるコミュニティー冷蔵庫を街角に設置するといった取り組みも。

いずれも、食品ロスを削減しながら、関わった皆が豊かになる取り組みといえるでしょう。

食品ロスを減らすために。今日からできるアクション

日本では、年間約612万トンの食糧が廃棄されているそうです。そのうち約50%が家庭から、残りが食品事業者から出ているといわれています。

家庭からの廃棄量は、私たちが食品ロスに少し意識を向けるだけで減らすことができます。最後に、今日からできる食品ロスへのアクションを3つご紹介しましょう。

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食品を意識して購入する

私たちの無意識の行動が、食品ロスにつながってしまうことがあります。例えば、スーパーの棚の奥にある、期限が先の商品を購入する「てまえどり」。これによって、期限が近づいた商品が売れ残ってしまい、スーパーから出る食品ロスが増えてしまうのです。すぐに調理する予定がある食品は、なるべく「てまえどり」しないように気をつけましょう。

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生鮮食品の過剰除去を減らす

ニンジンやゴボウの皮など、むかなくていい野菜の皮をむいたり、分厚くむいたりすることを「過剰除去」といいます。可食部と不可食部の違いを知り、野菜を皮つきのまま使ったり、ヘタをできるだけギリギリのところで切り落としたりすることが、食品ロスの削減につながります。

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生鮮食品の過剰除去を減らす

ニンジンやゴボウの皮など、むかなくていい野菜の皮をむいたり、分厚くむいたりすることを「過剰除去」といいます。可食部と不可食部の違いを知り、野菜を皮つきのまま使ったり、ヘタをできるだけギリギリのところで切り落としたりすることが、食品ロスの削減につながります。

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買った食品を計画的に消費する

農林水産省では、食品の期限を切らしてしまったり、腐らせたりして廃棄することを「直接廃棄」と呼んでいます。ドレッシングや焼肉のタレなどを全部使いきれずに、冷蔵庫の中に放置してしまったことはありませんか?

直接廃棄を減らすためにも、1週間に1度は先に購入した食品を使う日を設けるなど、食品ロスを減らす工夫をしたいもの。また、家庭で消費しきれない食品をもらったら、期限が切れる前に誰かにあげたり、食品を寄付できるサービスを活用したりするのがおすすめです。

独自のソリューションで食品ロス削減に貢献

東芝テックでは、値引きラベル運用システムや消費行動のアルゴリズムを搭載したITソリューションを小売店などに提供することにより期限が近づいたお弁当やお惣菜などの値引設定の最適化に取り組んでいます。

このような取り組みによって、食品の売れ残りや廃棄を極力減らすと同時に、小売店の業務効率化をサポートしていきます。

次回誰でもわかるSDGsは、ついて紹介していきます。

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