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株式会社
ラミーコーポレーション

インタビュー

株式会社ラミーコーポレーション様

東芝テックのパートナー企業である株式会社ラミーコーポレーション。2021年11月に発売されたフルオートラミネーター「Revo-Any(レボ エニィ)」の特徴や、同社のSDGsの取り組みについて営業部営業戦略課リーダーの武山芳弘さんにお聞きしました。

これからの時代の“当たり前”をつくる
――株式会社ラミーコーポレーションインタビュー

東芝テックでは、お客様のソリューションパートナーとして店舗・オフィス・物流・製造各領域の課題解決に取り組むことで、社会や環境をより良くし、SDGsの目標達成を実現したいと考えています。

そこで今回は、パートナー企業である株式会社ラミーコーポレーションを訪問。同社は、ラミネート専門メーカーとしてラミネート機の製造・販売を行うほか、店舗用資材の販売や各種サインの制作など、さまざまな角度から販売促進の提案を行っています。

2021年11月には、最新のフルオートラミネーター「Revo-Any(レボ エニィ)」を発売。この新製品の特徴や、同社のSDGsへの取り組みについて、営業部営業戦略課リーダーの武山芳弘さんにお聞きしました。

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―御社はもともと、ラミネート機の仕入れ販売から事業をスタートしたとお聞きしています。

そうですね。私が入社した22年前も、まだ仕入れ販売が中心でした。そこから、よりお客様に提案しやすい製品を作っていこうというムードが高まり、社内で製品の図面作成から開発、アフターサポートまでワンストップで行うようになっていったんです。近年は、従来型の手動ラミネート機のほか、フルオートラミネーター「Revoシリーズ」の製造・販売にも力を入れています。

―「Revoシリーズ」開発の経緯を教えてください。

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A3サイズに対応したフルオートラミネーター
「Revo-Office」

当社では「原稿を手で挟んでラミネート加工する」といった、昭和から変わらない作業が本当に正解か、長年考え続けてきました。これからは、原稿給紙から余白のカットまで自動で行えるフルオートラミネーターがスタンダードになっていくかもしれない。そのような時代を我々が牽引していこう、ということで「Revoシリーズ」の開発を始めたんです。2007年に発売した初代モデルは、スペックは高いものの、非常に高価でした。より多くのお客様に使っていただけるよう改良を続けた結果、「Revo-Office(レボ オフィス)」のような普及型のモデルが誕生しました。

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―2021年11月に、最新のフルオートラミネーター「Revo-Any(レボ エニィ)」を発売されました。この新製品の特徴や、既存モデルとの違いを教えてください。

一番の特徴は、既存モデルの半額以下という価格設定です。より多くのお客様の業務効率化をサポートしたいという思いから、コストダウンを実現しました。もちろん、闇雲にコストを下げても、基本性能が伴っていなければ製品として成立しません。Revo-Anyには、Revo-Officeなど既存モデルの技術を十分に取り入れ、ラミネートフィルムを安定して走らせることができる構造にもこだわっています。

―既存モデルに比べて、ラミネート加工の速度は上がったのでしょうか?

加工速度は、実は既存モデルのほうが速いんです。一度にラミネート加工する量が膨大ではなく、速度はそこまで重視しないといったお客様が、Revo-Anyのターゲットになっています。ボタンをピッと押した後は、デスクワークや接客応対などに集中し、気がついたときには加工が終わっている……というのが理想ですね。

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―ラミネーターのようにヒーターを内蔵する機器は、環境性能も問われると思いますが、そのあたりはいかがですか?

Revo-Anyは、「Revoシリーズ」で初めて省エネルギーを実現できた製品でもあります。既存モデルの最大消費電力は1000w程度で、コタツや電気ヒーターと同じくらいの電力を消費していました。一方、Revo-Anyの最大消費電力は600w。とはいえ、熱量が足りないということはなく、圧着性能やローラー、シリコンゴムなど、熱源以外の部分のバランスをうまくとって、少ない電力でよりきれいに加工が仕上がる構造に仕上がっています。

―自社のノウハウや技術を活かし、電力消費を400wも抑えられたというのはすばらしいですね。現在、世界規模で「脱プラスチック」が叫ばれています。ラミネートフィルムにはペットボトルでお馴染みのPETが主材料として使われているため、御社にとっては向かい風と感じる部分もあるかもしれません。「脱プラ」に関して、何か取り組んでいることがありましたら教えてください。

おっしゃるとおり、「脱プラ」は当社にとっても喫緊の課題です。ラミネートフィルムは、100ミクロンと呼ばれる0.1mm厚のものが一般的ですが、当社ではオートラミネーター専用フィルムとして、プラスチック使用量を約50%削減した50ミクロンの薄いフィルムをご用意しています。耐水性能は100ミクロンに比べて大きく損なわれず、加工したときの光沢感など質感も変わらないということで、50ミクロンのフィルムをお選びいただくお客様も多いですね。厚みが減る分、コストも下がります。

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―省エネや脱プラのほかに、何か環境的な取り組みは行っていますか?

ラミネートフィルムはプラスチックの筒に巻かれていますが、これまで不要になった筒は、お客様のほうでゴミとして廃棄処分していただいていました。しかし、Revo-Office発売をきっかけに、不要になった筒をお客様から回収する取り組みをスタート。回収後は、資源再生業者にまとめて引き渡しています。2018年にSDGsが採択され、企業の社会的責任がいっそう強く求められるようになりました。当社では、社員一人ひとりの意識を高めるため、名刺の裏側にSDGsのアイコンを印刷しています。これによって、お客様と名刺交換をする際に、自然とSDGsの話が出るようになりましたね。

―ありがとうございます。最後に、ラミネート専門メーカーとして、これからチャレンジしていきたいことがありましたらお聞かせください。

今後取り組んでいきたいのは、使い終わったラミネートフィルムをリサイクルして、またラミネートフィルムとして再利用できるようにすることですね。そのような技術を持っているラミネート専門メーカーはいまのところなく、これは業界としての最終目標でもあると考えています。圧着した紙の繊維や粘着材をフィルムからどう取り除くかといった点が課題ですが、技術的には可能なはず。ただ、リサイクルすることによって温室効果ガスが発生することも考えられます。環境に負荷をかけない方法が見つかれば、業界初のチャレンジを進めていきたいと思っています。

これまで、ラミネート作業は手動でしか行うことができず、人手と時間がかかってしまう点が課題でした。東芝テックの取引先である小売店などからも「人員が少ないので、工数を削減できる機械を導入したい」といった声が上がっていましたね。

ラミーコーポレーション様の「Revoシリーズ」は、原稿給紙から余白のカットまで自動で行ってくれる点が革新的。これなら、ラミネート加工をしながらほかの作業を同時に進められます。業務効率化をサポートする機器として、東芝テックでも広くご提案していきたいと思っています。(東芝テック・岡本)

次回誰でもわかるSDGsは、を紹介していきます。

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