棚卸トータル時間を60%削減により業務の大幅な省力化を実現
アパレルメーカーにとって棚卸は、会社の損益を把握する重要な業務です。しかし大量の在庫を一品一品確認していく作業は膨大な労力が必要になります。そのため棚卸の際は、多くの従業員が主たる業務を犠牲にして作業を行わざるを得ないのが実情です。アパレルの棚卸は一品一品の商品タグを手に取り、ハンディターミナルでバーコードを読み取っていくことが一般的で、その手間が棚卸のボトルネックになっています。アパレルメーカーでは、それによる本来業務の犠牲が収益の圧迫につながることも珍しくないため、棚卸の効率化は急務の課題になっていました。
棚卸の効率化に向け、東芝テックが提案したのは、広範囲のタグデータの一括読みが可能なRFIDを活用したソリューションでした。電波によってタグデータの読み書きを行うRFIDは、バーコードのようにタグを一枚一枚スキャンするのではなく、電波が届く範囲のタグデータを一気に読み取ることができます。RFIDによる棚卸省力化もあり、棚卸人件費、タグ購入費、機器購入費を含めたトータルコストがバーコードによる管理と比べて有利になることも提案理由の一つでした。
RFIDによる一括読みへの移行により、従来のバーコードによる1品読みと比べてスキャン業務時間を大幅に短縮すると共に、棚卸時間をトータルで60%削減することに成功。棚卸業務の省力化は本来業務への影響を最小限に留めると共に、人手不足の解消や在庫精度の向上などにもつながっています。さらに棚卸トータルコスト(機器購入費、棚卸人件費、サプライ購入費)を比較すると、約6%の削減に成功している点も注目すべきポイントです。
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