お客様の心をつかむスマホ撮影術
料理をおいしそうに撮る

2024年3月29日

流通お店づくりトピックス

■業種・業態:飲食店  
■キーワード:SNS/スマホ/スマートフォン/半逆光/自然光/撮影アングル

お客様の心をつかむスマホ撮影術

お店の情報をSNSなどにアップする際にも活躍するスマートフォン。誰でも手軽にキレイな写真を撮影できますが、ちょっとしたコツを習得すると、さらにお客様にアピールできるワンランク上の写真を撮ることができます。

事前に撮る角度を決め、半逆光で撮影するのが基本

料理をおいしそうに見せるポイントは、出来たてをすぐに撮影すること。スマホで撮る場合も、あらかじめ訴求イメージに合った盛り付けや、どんな角度で撮るかなどを決めておくことが大切です。まず空のお皿を置いてテスト撮影してから、本番の撮影を行いましょう。スマホの場合も、撮る位置などを固定できる三脚があると便利です(百円ショップなどでも入手可)。

撮影は照明が不要な窓際など、自然光が入る明るい場所で行うのがベスト。半逆光(被写体の斜め後ろからの光)の位置に料理を置くと、ツヤやテカリが出やすく、おいしそうに撮れます。手前が暗くなるようなら、レフ板で光を反射させ、料理全体に光が当たるようにします。レフ板がない場合は、白い大きな紙などで代用を。

料理は座って食べるときに見る、上斜め45度の角度で撮影すると臨場感が出やすく、一番おいしそうに見えますが、料理の種類や写真の使用用途によっては真上や真横から撮影するのもOKです。

※被写体に光を反射させ、暗い部分を明るくする撮影用機材。
発泡スチロールのボードや布などで出来ている。

順光(被写体の真正面からの光)

順光(被写体の真正面からの光)

立体感に乏しく、フラットな印象。料理も乾燥して見える。自然光と料理の間に撮影者が入ることになるので、暗くなってしまいがち。

半逆光(被写体の斜め後ろからの光)

半逆光(被写体の斜め後ろからの光)

ツヤやテカリが出やすく、おいしそうに見える。手前が暗くなる場合は、レフ板で光を反射させる。

POINT1前もって撮り方を決めておく

料理を盛り付ける前に、撮る角度や配置などを検討。撮り方が決まったら、料理が載った皿と差し替え、温かいうちに撮影する。

POINT2POINT2 自然光が入る明るい室内で撮る

蛍光灯など室内の灯は消して、窓際で撮影する。光が被写体の斜め後ろから当たるところに料理を置き、手前側が暗くなるようなら、レフ板を使って光を反射させ、陰になっている部分を明るくする。料理全体が明るくなるよう、レフ板の位置を調整しながら撮影するとよい。
窓がない場合は、昼白色に近い色の卓上ライトで斜め後ろから光を当てて撮影する。ライトと被写体の間にトレーシングペーパーや白いレジ袋などを置き、間接的に光を当てると影ができにくく、きれいに撮影できる。

自然光が入る明るい室内で撮る

POINT3撮影アングルを工夫する

上斜め45度の角度(上のハンバーグの写真)から撮影すると料理が立体的に見え、おいしさが伝わりやすい。ピザのような平面的な料理やトッピングをしっかり見せたいスイーツなどは、真上から撮るのも効果的。真横からのアングルは料理の断面を強調したいときに。グラスに入った飲み物などは、窓際に置いて光を透過させて撮るとおいしそうに見える。

※当記事は2022年1月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。