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新規顧客を増やすには
効果的な方法と顧客獲得アプローチのポイント

既存顧客からの売上だけに依存していては、事業成長を目指すにあたって必ず限界に直面します。事業のさらなる飛躍には、新規顧客の獲得は欠かせません。

では、効率よく新規顧客を増やしていくにはどのような手法があるのでしょうか? こちらでは、新規顧客を増やすための潜在顧客や見込み顧客へのアプローチ方法や、新規顧客の開拓プロセスについて紹介していきます。

新規顧客を増やす方法と獲得アプローチ

新規顧客を大きく増やすためには、潜在顧客・見込み顧客の獲得に向けたアプローチを図るプロセスを踏みます。

見込み顧客獲得の方法として、直接アプローチを図る「プッシュ型」、自社の商品やサービスに関する情報発信を行い見つけてもらう「プル型」の2つの形式があることを理解しましょう。

見込み顧客獲得の方法

  • プッシュ型
    テレアポ・飛び込み営業・ダイレクトメール・ポスティング など
  • プル型
    インターネット広告・SNS広告・コンテンツマーケティング・メルマガ など

新規顧客を増やすための有効な方法として、以下の施策を個別に掘り下げていきます。

  • インターネット広告
  • SNS広告
  • チラシ・ポスティング
  • コンテンツマーケティング
  • メルマガ・LINE
  • 口コミ

インターネット広告

インターネット広告で代表的なものはリスティング広告です。リスティング広告はインターネット広告で代表的なものはリスティング広告です。リスティング広告は検索連動型広告とも呼ばれ、検索エンジンでユーザーが検索を行うと、キーワードに関連した広告が検索結果画面に表示される仕組みを採用しています。

その他、コンテンツ連動型広告とも呼ばれるディスプレイ広告も用いられます。Webページのコンテンツの内容に応じて、広告枠内に表示される方式で、テキストや画像、動画などが用いられています。一般的なバナー広告をイメージするとわかりやすいでしょう。

なお、リスティング広告もディスプレイ広告も、クリックされると料金が発生するクリック課金方式が主に採用されています。

インターネット広告は潜在顧客に対して自社の商品やサービスの認知を広められるほか、直接の購入、あるいは資料請求や問い合わせなどにもつながる方法です。

メリットデメリット
  • マス広告よりターゲティングしやすい
  • データによる効果検証が可能で改善しやすい
  • リスティング広告などは、少ない費用からでも利用できる
  • リスティング広告はニーズが顕在化している層へのアプローチに適している
  • ディスプレイ広告は潜在顧客への自社の商品やサービスの認知拡大に適している
  • 効果を得るには広告媒体に関する知識や適切な広告の設定が必要
  • 広告の効果を得るまでに時間がかかることがある

SNS広告

SNS広告とは、FacebookやTwitter、Instagram、LINEといったSNS上に配信される広告をいいます。画像や動画のほか、複数の画像や動画をスワイプさせて表示させるカルーセルという方式での露出も可能です。

SNS広告の課金方式はさまざまです。

  • クリックされると料金が発生するクリック課金
  • 表示される都度課金されるインプレッション課金

また、「いいね」数や友達追加の数などで課金される独自の課金方式も用いられています。

SNS広告は、年齢や地域、趣味趣向など、詳細なターゲティングをベースに広告を発信できるメリットがあります。潜在顧客に対して、自社の商品やサービスの認知を拡大したい場合におすすめです。

メリットデメリット
  • 詳細なターゲティングが可能
  • 多くのユーザーにアプローチできる可能性がある
  • ユーザーに受け入れられやすい
  • ターゲットとなるユーザー属性の設定を慎重に行わないと、効果を最大化できない
  • SNSならではの拡散性の反面、炎上リスクがある

チラシ・ポスティング

Sポスティングは、住宅や企業のポストに直接、チラシなどを投函する方法です。配布するエリアや、戸建て・アパート・分譲マンションといった住宅の種別などでターゲットを絞るなど、工夫の余地も大いにあります。

ポスティングは店舗への集客など、特定のエリアで新規顧客を開拓したい場合におすすめです。

メリットデメリット
  • マス広告よりも費用を抑えられる
  • 一度は手に取ることが期待できる
  • サンプルなど紙以外のものも配布できる
  • すぐに捨てられる可能性がある
  • クレームが来ることがある

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、Webサイトやオウンドメディア、SNS、動画プラットフォームなどを介し、価値あるコンテンツをユーザーに提供し続け、収益を生む行動につなげていく手法です。潜在顧客が「知りたい」と考える魅力ある情報を発信して興味関心を醸成し、顧客へと育てていきます。

コンテンツマーケティングは店舗や企業のファンを増やしていきたい、ブランディングを図りたいといったケースに向いています。

メリットデメリット
  • 広告とは異なり、コンテンツは残り続ける資産となる
  • 良質なコンテンツはSNSで拡散されやすい
  • 長期的に取り組まないと効果が望めない
  • 効果を生むには、KPI設定やペルソナ設定、コンテンツ設計などが不可欠

メルマガ・LINE

メルマガ(メールマガジン)は、メールアドレスを取得している見込み顧客・既存顧客に対して、商品やサービス、キャンペーンなどの情報提供を行い、購買につなげていく手法です。LINE公式アカウントを作成し、見込み顧客や既存顧客に友だち登録を促し、一斉に情報配信するという方法も有効です。

いずれもニーズがすでに顕在化し、店舗や個別商品、サービスの存在を認知している層に向けて購買を促進するアプローチに向いています。

メリットデメリット
  • コストが安価
  • 見込み顧客や既存顧客との関係を継続できる
  • 短期間で効果が出る可能性がある
  • メールアドレス取得のハードルが高い
  • 運用にリソースが必要

口コミ

口コミ集客とは、レビューサイトや通販サイト、MAP、SNSなどに寄せられている、評価の高い口コミを集客に活用する手法です。

なかでも影響力の大きさから注目されているのはGoogle Mapです。口コミはGoogle検索結果やGoogle Mapの施設欄に表示されます。Googleビジネスプロフィールを作成しマイビジネスに登録すると、画像の投稿や口コミへの返信も可能です。

口コミ集客の成功には、多くの口コミを集める仕組みづくりが欠かせません。レビューを書いた人にポイント還元をする、クーポンを配布する、プレゼントを配るといった施策を考えてみましょう。

口コミ集客は、新規顧客をリピーターとして育てやすい手法で、看板となる商品やサービスがある場合に向いています。

メリットデメリット
  • コストが比較的安価
  • リピーターを育てやすい
  • ユーザーに情報を信頼されやすい
  • 良い口コミが集まるとは限らない

新規顧客開拓のためのプロセス

新規顧客を増やすためのプロセスにおいては、次の点がポイントとなります。

  • 集客の予算を立てる
  • 既存の顧客データを分析する
  • 他店との差別化を図る

集客の予算を立てる

新規顧客の獲得に向けたアプローチを行う前には、販促用の予算確保が欠かせません。上述の集客方法によっても発生する費用は異なるため、予算は「どのような集客方法を取り入れるか?」の意思決定にも介在する要素です。

また、一般的に新規顧客獲得のための販促コストは、既存顧客の5倍とされています。こちらも加味したうえで、予算と集客施策を決定していきましょう。

たとえば、一度の売上から原価や最低限確保したい利益を引くと、一度の売上にかけられるプロモーション費用を算出できます。これに売上目標の数量をかけると、予算の上限を定める目安となります。

既存の顧客データを分析する

既存顧客のデータは、新規顧客獲得に活かせる重要な資産です。既存顧客の傾向や求めているニーズを分析し、新規顧客獲得施策に展開しましょう。

また、購買層を明確にしてターゲットを定め、訴求点を絞るプロセスにおいても、データは有効に機能します。

POSシステムを活用していれば、販売した日時や店舗、商品や個数、商品価格、売上金額といったデータがすでに蓄積されています。会員登録やポイントカードの運用を行っている場合には、顧客の年齢や性別といった情報もあるでしょう。こうした属性ごとの購買情報を可視化し、ターゲットの設定などに反映させていきます。

他店との差別化を図る

独自の強みを活かして競合他社との差別化を図ることで、見込み顧客から選ばれやすくなります。

自店舗や自社の強みを知り、差別化を図る方法の例

  • 既存顧客にアンケートをとって長所を聞く
  • 競合他社の調査を行う
  • コストダウンにより低価格化を進める
  • 特定の商品やサービスに特化する
  • 独自性を築いてブランディングする

なかでも有効な施策は、既存顧客へのアンケートです。

マーケティング施策は無数に存在しますが、常に有効に機能するような汎用性を備えたものは存在しません。価格帯や地域性、競合他社の状況など、多くの変数によってマーケティングの成果は左右されます。

一方、既存顧客から収集したアンケート結果は、自店舗や自社のマーケティングに確実に活かせる、貴重な一次情報となります。他店との差別化を図るうえで、活用しない手はありません。

まとめ

新規顧客を増やすには、潜在顧客・見込み顧客に向けたアプローチが欠かせません。インターネット広告やSNS広告、ポスティングといったさまざまな手法があるため、取り扱っている商品やサービス、あるいは予算に適した施策を採用しましょう。

またPOSシステムに蓄積されたデータの有効活用もポイントになります。急速に進むデジタル化で、データの利活用はますます重要性を増しています。POSデータの分析は、事業のカギを握る重要な要素です。

これからのデータ分析には、属人性を極力排除した定量的なアプローチが求められます。POSデータを多角的に分析し、効果的な店舗運営施策を提案する弊社システム「データソリューション」の導入もぜひご検討ください。

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