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サステナビリティとはどのような概念?
企業が意識すべき考え方

SDGsへの関心が高まるのにともない、「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉もよく耳にするようになりました。しかし、そもそも「サステナビリティ」とはどういった概念なのか、そしてなぜサステナビリティが必要とされているのか、実はあまり理解されていないのではないでしょうか?

サステナビリティの意味や、企業がSDGsに持続的に取り組む際に重要なキーワードについて紹介します。

SDGsの採択で重視されるようになった「サステナビリティ」

サステナビリティ(持続可能性)という概念は、実は1980年代から既に登場していました。しかし、一般的に注目されるようになったのはここ数年のことです。

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これまで、多くの企業では「人や環境に配慮はしていられない」という姿勢で利益を追い求め続けてきました。その結果「プラスチックが海洋生物を傷つけるが、生産コストを抑えるためには仕方がない」などと、問題を先送りにしてきたのです。

しかし、これからの時代、このような考え方を続けていては顧客の信頼を得られず、企業の存続自体が危ぶまれるでしょう。

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2015年のSDGs採択以降、さまざまな業界で「サステナブルな経営」が叫ばれ、商品の生産や流通において、自然環境や社会に配慮した取り組みが重視されるようになりました。特に、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗営業に影響を受けた小売業界では、サプライチェーンや流通モデルの持続可能性を見直す動きが進み始めています。

サステナビリティは日本より海外の方が進んでいます。その取り組みとしては、例えば素材を環境負荷の少ないものに切り替えたり、動物性の素材の使用を制限したり、加工法を見直したりといったことが挙げられます。また、輸送時に、使用エネルギー量やCO₂排出量が飛行機より少ない船を選ぶ企業も増えています。

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サステナビリティはいまや企業の存続に欠かせない概念であり、消費者は、企業がビジネスの基盤として社会や環境に配慮することを、これまで以上に求めるようになってきています。単に企業価値を高めるよりも一歩進んだ姿勢が求められているのです。

企業がSDGsに取り組む際に重要な2つのキーワード

SDGsの達成には長い時間がかかるため、その取り組みも「サステナブル」なものでなければなりません。ここからは、企業がSDGsに持続的に取り組むために必要な、2つのキーワードを見ていきましょう。

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目指す将来像から逆算して考える「バックキャスト」

従来のビジネスでは、過去から現在までの変化や、現在のトレンドから未来を予測する「フォーキャスト」という考え方が主流でした。

これに対して、未来のあるべき姿を思い描き、それを達成するために何をすべきか逆算して考えるのが「バックキャスト」です。

例えば「すべての資源が再活用される循環社会」といった将来像を描くことで、「食器はすべてリユースにしてゴミを極力減らす」「食品廃棄物は堆肥化する」など具体的なアイデアにつながりやすくなります。

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企業と環境・社会の双方にメリットがある「トレード・オン」

以前は企業が利益を上げるほど、自然が破壊されたり廃棄物が増えたりするなど、環境や社会に負荷がかかっていました。このように、一方が利益を上げるともう一方が損失を受ける関係を「トレード・オフ」といいます。

これに対して、企業と環境・社会の双方にメリットがある関係を目指すのが「トレード・オン」。例えば、商品や包装材に天然素材やリサイクル素材、バイオプラスチックなど環境にやさしい素材を使えば一般的にコストは上がるでしょう。しかし「環境にいいものを使いたい」といった消費者の共感を得られれば、むしろ客数や単価のアップにつながり、社会や環境に配慮しながら利益を上げられる可能性もあります。

東芝テックのサステナビリティへの考え方

東芝テックグループでは、2004年に「私たちの約束」という新しい経営理念を制定し、それを着実に実践することで、今日の東芝テックグループらしさを醸成してきました。パートナー企業やグループの仲間、地域社会、株主とのサステナブルなつながりを大切にし、今後も関わるすべての方々と一緒に、環境に配慮した未来を追求していきます。

▼東芝テックのSDGs特集ページはこちら

次回誰でもわかるSDGsは、プラスチック資源循環促進法に対応したフルオートラミネーター Revo-Anyを紹介していきます。

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