これって正しい?敬語の使い方
第1回 美化語の使い方
2024年7月22日
お店づくりトピックス
■業種・業態:小売業
■キーワード:美化語/過剰美化語/外来語
敬語は接客の基本。よかれと思って使用している敬語に対して、相手が不快に感じている場合があります。正しい敬語の使い方を知り、お客様に好印象を与えましょう。
過剰に使わず、相手や状況によって使い分ける
用語に「お」や「ご」を付ける「美化語」は、ものごとや状況を美しく表現し、会話の品位を高める効果があります。例外もありますが、訓読みの和語には「お」、音読みの漢語には「ご」を付けるのが基本です。
本来、モノや外来語(カタカナ語)に対して「お」「ご」を付けるのは、過剰美化語といって文法的に誤りですが、「お菓子」「お茶」などは一般用語として定着しています。会話の相手が「うれしい」と感じるようであれば、過剰美化語を使っても差し支えありません。「相手への思いやりの心」を言葉に込め、状況に合わせて使い分けましょう。
美化語を使わないもの
| 食品 | お紅茶、お大根、お茄子など |
|---|---|
| 動物 | お犬、お牛、お猫など |
| 自然現象 | お風、お雲、お波など |
| 生活用品 | お座布団、お服、お枕など |
| 外来語 | おコーヒー、おビール、おリボンなど |
より良い「お」「ご」の使い方
訓読みの和語への正しい「お」の付け方
お相手 お心 お名前 お味 お住まい お値段 おいくつ お立ち会い お引き立て お返し お手紙
お車 お決まり お手すき おもてなし
音読みの漢語への正しい「ご」の付け方
ご愛顧 ご氏名 ご納品 ご意向 ご準備 ご判断 ご記入 ご対応 ご満足 ご協力 ご注文 ご用件
ご参加 ご同行 ご来店
監修:川道映里(かわみち えり)
徳島文理大学短期大学部講師
※当記事は2024年5月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

