これって正しい?敬語の使い方
第4回 「さ」入れ言葉と「ら」抜き言葉
2025年4月17日
お店づくりトピックス
■業種・業態:小売業
■キーワード:さ入れ言葉/ら抜き言葉
敬語は接客の基本。よかれと思って使用している敬語に対して、相手が不快に感じている場合があります。正しい敬語の使い方を知り、お客様に好印象を与えましょう。
正しい用法を知った上でより適切な敬語を
「さ」入れ言葉とは、「休ませていただきます」と言うべきところを「休まさせていただきます」のように、余分な「さ」が入ってしまうことを言います。丁寧に伝えたつもりでも文法的には誤りであり、人によっては失礼に感じる場合もあります。
一方、「ら」抜き言葉は可能の意味で用いられる「られる」という助動詞から「ら」が抜けてしまうことを言います。
文化庁の平成27年度「国語に関する世論調査」によると、「ら」抜き言葉の「見れた」の使用頻度が「見られた」を初めて上回り、「さ」入れ言葉の「伺わさせます」も約2割の人が使っていることがわかりました。
このように、これまで誤用とされてきた言い方も時代とともに変化していますが、接客の場では正しい敬語を使うことが望まれます。
「さ」入れ言葉の見分け方
- 「させていただく」を付けたい言葉の語尾に、「〜ない」を付けて未然形にする。
- 「ない」の直前の文字の母音が「ア」なら「さ」は入れず、「ア」以外なら「さ」を入れる。
「ら」抜き言葉の見分け方
- 動詞の語尾に、「~ない」を付けて未然形にする。
- 「ない」の直前の母音が「イ・エ・オ」であれば「ら」を付ける。「ア」なら「ら」は付けない。
監修:川道映里(かわみち えり)
徳島文理大学短期大学部講師
※当記事は2025年1月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

