お知らせ
ファクシミリCOPIX-440が国立科学博物館の未来技術遺産に登録
東芝テック株式会社
平成26年10月21日
COPIX-440
このたび、1974年に発売を開始した東芝製ファクシミリ「COPIX-440」*1が、独立行政法人国立科学博物館が主催する2014年度重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)に登録されました。
「COPIX-440」は世界初のインクジェット方式のファクシミリ装置です。当時のファクシミリ装置は静電記録が主で専用の記録紙は高価で装置も大型になりがちでした。COPIX-440は、ノズル形状、インク材料を含めてファクシミリに適したインクジェット方式を開発・搭載し、記録紙も自動給紙にすることで、小型卓上の普通紙記録FAXとしてA4版1枚を4分で電送することを可能としました。
COPIX-440は自動受信機能、自動給紙機能、通信時の自動能力判別など、現在の複合機にも実装されている機能の先駆けとなった製品です。ファクシミリ事業は1994年に東芝から当社に移管されましたが*2、その技術は現在の当社複合機に受け継がれ息づいています。
- *1:COPIX-440の製造期間は1974年から1977年まで。
- *2:当社の国内向けファクシミリ単機能機の生産は2005年に終了しています。
未来技術遺産について
未来技術遺産は、独立行政法人国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、平成20年度から行っている登録制度です。