POSソリューション導入事例

広島・福山から世界を目指す飲食企業が
3店舗にPOSソリューションを導入し、業務を省力化

株式会社一心ファインダイニング

イメージ画像
株式会社一心ファインダイニングは、広島県福山市で事業を展開する飲食企業。手書きオーダー伝票から数字を拾い出し、Excelに手入力し、多様な売上分析を行ってきた同社は、3店目のオープンに合わせ、東芝テックのPOSソリューションを導入。データ入力やフロア業務の省力化、より高度な分析の実現に大きな役割を果たしています。

POSソリューション

  • 導入時期

    2021年11月

  • 導入目的

    データ蓄積・分析の標準化

    スタッフの負担軽減

  • 課題

    手書きのオーダー伝票から必要な数字を拾い出して、Excelに入力した上でデータ分析を行っていた

  • 効果

    クラウドで売上管理を行う一連のソリューションでデータ分析が標準化できた

    近隣3店舗に同じPOSシステムを導入することで、同じスタッフで同じ運用ができ、業務効率アップに

広島・福山を起点に世界展開を目指す

株式会社一心ファインダイニング 総支配人 上野 和成氏のイメージ画像
▲株式会社一心ファインダイニング 総支配人 上野 和成氏

株式会社一心ファインダイニングは、広島県福山市で事業を展開する飲食企業です。ICTから観光まで、幅広く事業を展開する一心グループの飲食部門として設立された同社は、2014年オープンのしゃぶしゃぶ・すき焼き「しゃぶ吉」を皮切りに、高級中華料理の「いけの」(2015年)、江戸前の味を提供する「すし惣」(2021年)を相次ぎオープン。実は3店舗は、福山駅南東の飲食店街のまさに目と鼻の先にあります。その理由を総支配人の上野 和成氏はこう説明します。

「飲食業界が直面する大きな課題は人手不足ですが、店舗が近接していればスタッフを融通できるメリットがあります」

また、しゃぶしゃぶ、中華、寿司という異業態の店舗を運営することには、実はもう一つの理由があります。それは各店舗を、世界展開を視野に入れたアンテナショップとして位置付けている点です。

「もちろん地元のお客様に、ほかでは味わえない料理を提供することはとても重要なテーマです。一方、一心グループは、東京・豊洲市場での仕入れや酒造メーカーの海外代理店など、食にまつわる多様なビジネスを展開しています。グループの総合力を活かし、福山にとどまることなく、ブランド力を培うことで広く事業を展開することを想定しています」

しゃぶしゃぶ・すき焼き「しゃぶ吉」のイメージ画像
▲2014年、広島県福山市にオープンのしゃぶしゃぶ・すき焼き「しゃぶ吉」

全店舗のメニューを登録 業務の効率化を推進

株式会社一心ファインダイニング チーフ 宮岡 瞳氏のイメージ画像
▲株式会社一心ファインダイニング チーフ 宮岡 瞳氏

同社の売上管理は長く、Excelへの手入力によって行われてきました。

「これまでは手書きのオーダー伝票から必要な数字を拾い出してExcelに入力した上で、データ分析を行っていました。しかし3店舗目、4店舗目を運営するとなると話は違ってきます。そこで、データ蓄積・分析の標準化を図るべく、POSシステム導入を決断しました」(上野氏)

同社は複数のメーカーに提案を依頼。採用されたのは東芝テックが提案した、マルチターミナルを中核にハンディターミナル、キッチンプリンタを運用すると共に、クラウドで売上管理を行う一連のソリューションでした。

POSシステム導入イメージ

「初期投資コストと運用コストを合わせると、各社の提案はどれもコスト面では横並びになりました。何ができるかという観点で検討を行った結果、浮上したのが東芝テックさんの提案でした。以前の職場で東芝テックのPOSレジを使っていたことに加え、福山市内にサポート拠点があり、フェイス・トゥ・フェイスのやり取りが期待できたことも大きな理由の一つでした」(上野氏)

ハンディターミナルの設定ではボタン位置の変更など、運用開始後に設定を細かく調整することがあります。そのやり取りにおいて、近隣にサポート拠点があって助かったと上野氏は言います。

「他社は電話やメールによるやり取りが中心でしたが、東芝テックさんの場合、何かあったときはすぐに担当者が駆けつけてくれます。その心強さはやはり大きかったですね」(上野氏)

同社の運用においてぜひ注目したいのが、ページ切り替え機能により全店舗に対応するハンディターミナル運用です。

「スタッフを融通し合う際に店舗によってハンディターミナル運用環境が違うと、操作法を覚えるというひと手間が生じます。それを避けたいと考え、3店舗6台のハンディターミナルには全店舗のメニューを登録しています。他社ではあまり例がないようですが、ホールスタッフからはとても好評です」(上野氏)

無線ハンディターミナルHTL-30イメージ
▲無線ハンディターミナルHTL-300のメニューを共通化することで、スタッフの融通がスムーズに

同社は東京と同水準のサービスを目指し、ブランドの構築に力を入れます。そのためには接客も重要なポイント。フロアスタッフを束ねるチーフの宮岡 瞳氏は、国際唎酒師、J.S.Aソムリエ資格を持ち、実は、女性ながら酒蔵で修業した経歴の持ち主です。

「以前は日本酒だけは苦手だったんですよ。でもそれではお客様に自信を持ってお酒をお薦めできませんよね。勉強するほかないと考え、つてを辿り、県内の老舗酒蔵で3年間、米を洗うことから修業させていただきました」意外なことに、宮岡氏はハンディターミナル導入については当初反対だったといいます。

「ホールスタッフはお客様の要望を正しく調理場に伝えることが第一の役割。ハンディターミナルが障害になると思いました。しかし以前とは違い、アレルゲンや調理への要望もメモ機能で伝えられることを知り、考えが変わりました」(宮岡氏)

ホール業務においても、POSシステム導入効果はすでに表れています。「導入してみると、やはりPOSレジは便利ですね。以前は会計時の入力漏れがどうしても発生していましたが、そうしたケアレスミスは確実に減っています」(宮岡氏)

上野氏が今後の課題として挙げるのは、よりきめ細かなデータ分析の実現です。「やりたいことと出来ることのギャップはまだまだあります。クラウド売上管理システムの開発会社と共に、より扱いやすいデータ分析の仕組みを作り上げていきたいと考えています」(上野氏)

海外展開を前提としたビジネスモデル構築に取り組む上で、東芝テックのPOSソリューションが大きな役割を果たすことが期待されています。

POSシステムイメージ
▲しゃぶ吉、いけの、すし惣の3店舗に導入された共通のPOSシステム
KCP-300を導入イメージ
▲キッチンプリンタも3店舗共通としてKCP-300を導入しています

※当記事は2023年3月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

この記事で紹介した商品 / 関連サイト

Order Velocityへのリンクバナー画像 MP-10へのリンクバナー画像 飲食業向けご提案へのリンクバナー画像