業務効率化事例

膨大な入荷商品の補充に追われるインポート古着店がセルフレジを導入
スタッフが作業に集中できる環境を実現

古着屋西海岸 日本ファイバー株式会社

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商品数の多さで人気の古着屋西海岸 厚木店。週末には県外ナンバーの車も目立つ人気店です。それを支えるのが、週一回のペースで行われる商品補充。その商品補充に日々追われるスタッフの負担軽減と接客時間を削減し、一点でも多くの商品をお客様にお届けするためにセルフレジを導入。レジ業務を大幅に削減し、商品出しの作業への集中を実現させ、効率的な店舗運営の実現に大きな役割を果たしています。

専門店向けセルフレジ

  • 導入時期

    2023年12月

  • 導入目的

    店舗業務の省力化と生産性の向上

  • 課題

    膨大な数の商品補充に追われる店舗スタッフ業務の省力化

    セール時のレジ待ち行列の改善

  • 効果

    店舗スタッフの作業量をほぼ半減

    レジ待ち時間の短縮化

自分だけのお気に入りの一着を見つける楽しみを提供

体育館のような広々とした空間に所せましと並ぶ、アメリカやヨーロッパから輸入された古着。福岡に本社を置く日本ファイバー株式会社が、仙台から鹿児島まで全国60店舗を展開する古着屋西海岸の第一の魅力は商品数の豊富さ。なかでも最大規模の店舗面積を誇るのが厚木店です。小田急線本厚木駅から北に6キロほどの場所にある店舗は、週末には掘り出し物を求めて訪れる県外ナンバーの車が並ぶ人気店です。

ワンタッチビューのイメージ
▲オリジナルブランドも展開する人気店
セルフ会計システムのイメージ
▲広い店内に所せましと並ぶ大量の古着

商品は基本的に週1回補充されますが、その量はロールボックス(カゴ台車)10台分に及ぶことも珍しくありません。新入荷した商品は検品を経て店頭に補充され、1週間後にロールボックスと引き換えに新たな商品を受け取ることになります。

エリアマネージャーの加藤 いづみ氏は店舗側の業務をこう説明します。

「店舗側がそれぞれの売れ筋に応じて本部センターに商品を発注し、届いた商品を検品して店頭に補充するというのが店舗スタッフ業務の基本的な流れになります。値付けやタグ付けは本部側で行いますが、お客様に安心してお買い物していただけるように、商品出しの際には店舗でもしっかりと検品を行っています」

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▲古着屋西海岸エリアマネージャー 加藤 いづみ氏

海外で買い付けた膨大な古着には、傷や汚れがあることも少なくありません。お客様により多くの商品を手に取ってもらうため、素早く商品を補充することはもちろんですが、確実に検品を行うことも重要です。

店舗スタッフの商品補充のパフォーマンス向上という観点で同社が注目したのは、専門店でも普及が進むセルフレジでした。

集中できる環境が作業の効率化に貢献

検証の場として選ばれたのが厚木店でした。同店にセルフレジが導入されたのは、2023年12月のこと。これまで厚木店では、お客様がレジに来る都度、スタッフが商品出しや検品の作業を中止し、有人レジで決済を行ってきました。セルフレジであれば、お客様の行動にとらわれずに作業を続けることが可能です。厚木店スタッフの新谷 茜寿氏はこう説明します。

「お客様自身が決済を行うセルフレジのおかげで、その都度作業を止める必要がなくなったことは大きいですね。検品はセルフレジのすぐ隣で行っているので、お客様が操作に戸惑っているような場合はすぐにお声掛けしていますが、それでも本当に楽になりました」

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▲レジの近くにいても作業にも集中できます

レジ待ち時間の短縮化もセルフレジ導入効果の一つ。その最も分かりやすい例がセール時のレジ待ち行列の短縮化です。

「当店では全商品を半額で販売するセールを不定期に実施していますが、セール時には近隣県からもお客様が集まり、長いレジ待ち行列ができていました。有人レジは畳みもスタッフが行うため、どうしてもお客様対応時間が長くなってしまいますが、セルフレジであれば、決済後にサッカー台でお客様自身が袋詰めを行うため畳み時間が不要になります。実際、当店の場合、有人レジよりもセルフレジの方が会計時間は短いことの方が多いですね。昨年夏の半額セールではセルフレジと有人レジを併用することで、レジ待ち行列も大幅に短くなっています」

自動釣銭機が未導入だった古着屋西海岸厚木店の場合、マネーストレスからの解放も導入効果の一つです。

「以前は1万円札を受け取るような場合は、お釣りの数え間違えが心配で何度も数えなおしていました。店舗スタッフにとっては、そうした気遣いが不要になった効果はかなり大きいと思いますね」

セルフレジがフロアスタッフの業務を1/2に削減

スタッフの業務を大きく変革したセルフレジのイメージ
▲スタッフの業務を大きく変革したセルフレジ

お客様の反応も好評です。

「例えば、帽子一つをお買いになるような場合は、セルフレジの方が早くていいというお客様の方が多いように思います。セルフレジはお客様自身が洋服を畳むことになりますが、それについては特に不満はなく、自分で畳み方や袋の大きさが選べる方がいいという方も多いですね。当店は古着ファンだけでなく地元の方にも愛されていますが、特にご年配の方の場合、最初は操作に戸惑うことも少なくありません。しかしその場合も一度説明すれば次回からはスムーズにお買い物いただけています」

セルフレジ導入では、商品の通し忘れや不正を懸念する声も少なくありません。古着屋西海岸厚木店の事例では、導入から1年近くが過ぎた今もそのようなトラブルは発生していないといいます。

「手元チェック用カメラで、ほぼ正面からの映像をモニタ画面に常時映していることが抑止力として貢献しているのかもしれませんが、これまでのところトラブルは発生していません。お客様の釣銭取り忘れが課題にありますが、POP等で注意喚起を行って対策しています。」

加藤氏はセルフレジ導入効果をこう説明します。

「当社のビジネスモデルでは、商品補充にかかる店舗スタッフの負荷がかなり大きいのですが、従来の有人レジでは、レジ業務のたびに作業が中断してしまうのが実情でした。レジの都度、作業を止める手間を考えると、セルフレジへの移行により店舗スタッフの負担は半分以上削減できていることは間違いありません」

同社は今後、より働きやすい職場づくりにセルフレジを活用していく考えです。

左:新谷氏 右:加藤氏イメージ
▲左:新谷氏 右:加藤氏

※当記事は2025年2月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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