インクジェットヘッド「CF1/CF1L/CF1XL」
インク循環構造を採用し、高信頼性を実現した
インクジェットヘッド
特長
-
インク循環構造による
- 1)自己回復機能
- 2)印字品質の安定化
- 3)インク充填が容易
- 4)生産性向上
- 5)ランニングコスト低減
- 636ノズル、300dpi
- マルチドロップによるドット内階調
- 高い着弾位置精度
仕様
特長
CF1/CF1L/CF1XLでは、インク循環構造によりインクがノズル近傍に滞留せず、常時インクが供給されます。
これにより高い吐出信頼性をはじめ、インクジェットヘッドにおける多くの課題を解決します。
インクジェット印刷方式における最も重要な要素である“吐出信頼性の向上”を実現するヘッドであり、帳票/ラベル・パッケージ/サイングラフィックス等、あらゆるアプリケーションにお使いいただけます。
特に吐出信頼性が必要とされるシングルパス方式の印刷方式では吐出信頼性のメリットを最大限発揮することができます。
1. 基本構造
インク供給ポートから入ったインクは、ヘッド最下部まで設けられたパイプを通して圧力室まで到達し、各ノズルへインクが充填されます。
吐出されなかったインクはヘッド中央部へ集まり、インク排出口に通ずるパイプを通り、ヘッド外部へと排出されます。
2. 圧力室構造
圧力室中央にノズルを配置することにより、両端を開放させ、圧力室内にインクを循環させます。
3. インク循環によるメリット
インクがノズル近傍まで循環することにより、ノズル近傍にインクが滞留しないため、インクの変質、沈降を防ぎ、高い吐出信頼性を実現します。
インク循環によるメリットを5点ご説明します。
(1)自己回復機能
印字抜けの要因には、気泡等が考えられますが、インク循環により気泡を除去し一度発生した印字抜けも瞬時に回復する“自己回復機能”を実現します。
(2)印字品質の安定化
ヘッドが熱の発生源となりインク温度にも影響を与えております。インクが循環することにより、その影響が低減され安定した吐出が可能になります。
(3)インク充填が容易
インク充填が容易になり、スタートアップ時のトラブルが低減します。
(4)生産性向上
生産性は印字速度だけではなく、メンテナンスの回数も大きく影響します。インク循環により、メンテナンスの回数を低減し生産性向上に貢献します。
(5)ランニングコスト低減
インク循環によりインク廃液量の低減を実現し、トータルランニングコスト低減に貢献します。
インク消費量及び廃液量低減を実現し“環境”に配慮したインクジェットヘッドです。
仕様
CF1 | CF1L | CF1XL | |
印字方式 | オンデマンド・ピエゾ方式 | ||
印字幅 | 53.7mm | ||
チャンネル数 | 636 | ||
チャンネル解像度/ピッチ | 300dpi/84.5μm | ||
階調方式 | マルチドロップ | ||
階調数 | 8階調 (0、1-7ドロップ) |
4階調 (0、5-7ドロップ) |
6階調 (0、1-5ドロップ) |
ドロップボリューム | 6-42pL | 64-90pL | 36-180pL |
最大ドット周波数*1 | 4.97kHz (7ドロップ) |
4.8kHz (7ドロップ) |
4.8kHz (5ドロップ) |
印字速度 | 25m/min (7ドロップ) |
24m/min (7ドロップ) |
24m/min (5ドロップ) |
ヘッド駆動電源電圧 | 14-31V | ||
吐出速度 | 9-11(m/s) | 7-9(m/s) | 7-9(m/s) |
重量 | 161g(ポジショニングプレート装着時は185g) | ||
外形寸法 | 94(W)×79(D)×26(H)mm ポジショニングプレート装着時は111(W)×79(D)×34(H)mm |
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対応インク*2 | UVインク、油性インク(含む無機顔料インク) |
- *1 最大ドロップ数を減らすことにより、高速駆動が可能。
- *2 インクの種類によってはヘッドにダメージを与える恐れがありますので、インクの使用可否についてはお問い合わせください。
上記仕様は、インクの種類によって変わる場合があります。
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