プレスリリース

業界初、POS連動によるキーレス運用を可能とした自動釣銭機の発売について
~レジ屋が創る自動釣銭機~

2016年1月28日
東芝テック株式会社

「スタンダードタイプ」「大容量設置タイプ」

「スタンダードタイプ」は、硬貨自動釣銭機VT-330-K、紙幣自動釣銭機VT-330-S、コイントレーとの組み合わせ
「大容量タイプ」は、硬貨自動釣銭機VT-330-K、紙幣自動釣銭機VT-330-S、棒金(注1)ドロワVT-70-B、小型ドロワKITVT-330-MDとの組み合わせ

  • 注1:棒金:補充用の硬貨をバラにせず同一金種の十数枚(通常は50枚)をセロハンで巻いて棒状にした包装硬貨
VT-330-K、VT-330-S、VT-70-B、KITVT-330-MDとPOSターミナルM-8750との組み合わせ

写真はVT-330-K、VT-330-S、VT-70-B、KITVT-330-MDとPOSターミナルM-8750との組み合わせ



東芝テック株式会社は、食品スーパーマーケット等の量販店、専門店、飲食店などのレジと連動して、預かり金の計算と釣銭の払出を自動で行う自動釣銭機VT-330シリーズを2016年(平成28年)2月1日から発売します。

自動釣銭機VT-330シリーズは、業界初の電磁ロック機能を搭載することで、煩雑な鍵管理による運用をなくし、現金管理の厳正化を実現しました。また、POSと自動釣銭機を合せた金銭授受操作を見直し、チェックアウトシーンにおける貨幣の受取りからお釣りとレシートの引渡しまで一連の操作がスムーズにできる機器配置と構成を実現しました。更には釣銭機と一体設置できる小型ドロワをオプションとして同時に発売します。本小型ドロワは、釣銭機で管理できない貨幣や商品券等が保管でき、従来のドロワと比べ幅が約半分のサイズを実現、釣銭機と一体設置ができるため、省スペース性にも優れた筺体です。

背景

近年、流通小売業では雇用環境の変化に伴い未経験の方でも操作できる、金銭授受操作の正確さやチェックアウトスピードの向上、不正防止が求められています。さらに、消費者が自ら会計操作を行うセルフレジのニーズが小売業において高まり、一般消費者にとっても簡単な金銭授受操作が求められています。

消費者のメリット

自動釣銭機導入により、チェックアウトスピードが改善され、レジ待ち時間短縮に寄与します。また、貨幣を計算、自動で出金するため、貨幣の数え間違いや受渡し間違いといったヒューマンエラーの発生も防止し、レジ周りでのトラブルがなくなります。
また、従来のセルフレジに搭載していた自動釣銭機は、熟練したキャッシャーが操作する釣銭機と共通部品であったため、機器に不慣れな消費者にとっては、特に紙幣の入金方法にとまどうことがありました。本製品はATMと同様、上から紙幣を入金する構造を採用、入出金口に操作誘導LEDを搭載し、視認性も向上、セルフレジと親和性の高い自動釣銭機です。

なお、VT-330シリーズは、2016年2月10日(水)から12日(金)に東京ビッグサイトにて開催される『スーパーマーケット・トレードショー2016』、および3月8日(火)から11日(金)に東京ビッグサイトにて開催される『リテールテックJAPAN2016』の東芝テックブースに出展します。

「VT-330」シリーズの特長

1.業界初の電磁ロック機能を搭載

従来の自動釣銭機は売上金の回収や詰まり発生時に鍵で機器を開錠し、メンテナンスを行っていました。本製品は電磁ロック機能搭載により、POS端末のボタン指示によるキーレスでの現金回収や万一の詰まり発生時の対応も可能としました。

2.業界最小サイズかつ大容量

紙幣釣銭機は大容量(千円札300枚、回収カセット300枚収納)でありながら、従来機種より高さ88mm、奥行80mmものコンパクト化を実現しました。

3.紙幣の向きが揃った出金が可能

特定の向き以外で入金された紙幣は自動的に回収カセットへ移動させることで、出金される紙幣は同じ向きになり、お札を揃える手間がなくなります。

4.小型ドロワオプション

釣銭機と一体設置できる小型ドロワを同時発売し、取り揃えました。従来製品と同様、商品など現金以外の管理・収納ができ、約半分のサイズ幅を実現。一体設置による省スペースを実現しました。

5.POSと親和性の高い連動機能

エラーが発生した時には大きなPOS画面で操作方法をガイダンスします。また、事前にエラー体験ができるトレーニングモードを搭載、釣銭機操作方法の教育時間短縮が見込めます。

「スタンダード設置パターン」「大容量設置パターン」

「VT-330」シリーズの発売概要

商品名
硬貨自動釣銭機 VT-330-K
紙幣自動釣銭機 VT-330-S
棒金ドロワ VT-50-B3
フル棒金ドロワ VT-70-B3
ミニドロワ KITVT-330-MD
発売日 2016年(平成28年)2月1日
価格
VT-330-K 270,000円
VT-330-S 630,000円
VT-50-B3 150,000円
VT-70-B3 150,000円
KITVT-330-MD 38,000円
発売地域全国
販売予定数5,000セット/年間
販売ターゲット食品スーパー等の量販店、専門店、飲食店など小売業全般

「VT-330」シリーズの主な仕様

  硬貨自動釣銭機 「VT-330-K」
取扱金種 国内発行硬貨6金種
入金速度 約6枚/秒
出金速度 約1.6秒(999円最小構成枚数にて)
投入部容量 50枚
投出部容量 55枚
収納容量
1円、10円、100円・・・・ 各170枚
5円、50円 ・・・・・・・ 各120枚
500円 ・・・・・・・・・ 各105枚
表示 16桁×2行バックライト付液晶およびLED
外形寸法 260(W)×530(D)×155(H)mm
質量 約15.5kg
  紙幣自動釣銭機 「VT-330-S」
取扱金種 国内発行紙幣4金種
入金速度 約3枚/秒
出金速度 約3秒(9,000円出金:5,000円×1、1,000円×4)
投入部容量 20枚
投出部容量 10枚
収納容量
1,000円・・・・・・・・ 300枚
5,000円・・・・・・・・ 100枚
10,000円・・・・・・・・ 100枚
回収カセット注2・・・・・ 300枚
表示 16桁×2行バックライト付液晶およびLED
外形寸法 220(W)×530(D)×122(H)mm
質量 約15kg

注2:2,000円札は回収カセットへ収納されます。

「VT-330」シリーズの環境配慮事項

1)地球温暖化の防止

低電力部品の選定や電源の効率化の取り組みにより、前機種*1と比較して待機電力を57%削減しました。

2)資源の有効利用

本体内部の機構を再構築し、部品形状の見直しや部品の小型化等の取り組みにより、前機種*1と比較して本体質量を24%削減しました。また、リサイクルを容易にするために、25g以上のプラスチックに材料表示を行っています。

3)化学物質管理の徹底

廃棄後の環境負荷を減らすために、プリント回路基板やハーネスの一部にハロゲンフリー材の採用により臭素を削減しました。また、鉛フリーはんだやクロムフリー銅板の採用を含む欧州RoHS*2指令に準拠しています。

*1 :前機種・・・VT-280-K/S
*2 :RoHS:Restriction of the use of certain Hazardous Substances

EU(欧州連合)では、電気・電子機器などで特定有害物質(鉛,水銀,カドミウム,六価クロム,PBB,PBDE)の使用制限を定めたRoHS指令が2006年7月から施行されています。

東芝テックは製品のライフサイクル(部品、部材調達→製造プロセス→流通→お客様のご使用→使用済製品のリサイクル) について開発・設計段階より環境設計アセスメントを実施しています。

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