CATALINA × TEC WILL makes value

小売業における「省力化推進」と
「プロモーション強化」を両立する
クーポンサービスの拡充へ

カタリナマーケティングジャパン株式会社 松岡 昭二郎様
東芝テックでは、メーカー様、小売店舗様のインストアマーケティング領域における、新たなデータソリューションサービスを開発するため、
2022年3月にカタリナマーケティングジャパン株式会社様(以下、カタリナ)との業務提携を実施しました。その取り組みの第一弾として、
東芝テックの「テッククーポンデリ」に参画いただき、
同社のメーカークーポンコンテンツの配信をスタートしています。
カタリナ様のHead of Corporate Strategy & Partnershipsを
務められる松岡昭二郎様に、東芝テックとのパートナーシップにおける
メリットや印象について、お話を伺いました。

(お話を伺った方)
カタリナマーケティングジャパン株式会社
Head of Corporate Strategy & Partnerships
松岡 昭二郎様

カタリナマーケティングジャパン株式会社とは?

国内最大規模の質と量をほこるID-POSデータをはじめ、各種データを用いて小売業様、メーカー様のマーケティング戦略立案・施策の実施をサポート。プロモーションやブランディング、企業の意思決定まで、あらゆるフェーズで実データに基づく最適解をお届けする。

公式サイト

「テッククーポンデリ」とは?

メーカー提供による販促クーポンや、キャンペーン情報などを、クラウドを介してPOSターミナルで発券し、お会計時にお客様にその場でお渡しできるサービスです。お店の負担なしで再来店促進につなげる、お店もお客様もうれしいシステムです。
テッククーポンデリ

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カタリナのターゲットメディアとは?

松岡 昭二郎様(以下、松岡様): カタリナは日本国内で20年以上にわたって小売業様やメーカー様のマーケティング戦略・施策をサポートするなかで、現在、基幹サービスとして小売業の約6,000店舗以上でターゲットメディアを提供しています。そのサービスとは、お客様が店舗でお会計をする際に、精緻なターゲティングのもと、商品等のクーポンコンテンツをプリントやモバイルアプリを通じて提供するものです。
当社では、100社以上の消費財を中心としたメーカー様とパートナーシップを結び、多種多様なクーポンコンテンツを安定的に供給できることが強みのひとつともなっています。

クーポンサービスが求められる背景

松岡様: 小売店様にとっては、ターゲットメディアの提供によって、本部・店舗がメーカー各社様と個別に交渉する手間を省き、カタリナを介してワンストップで数多くのメーカー協賛によるマーケティング販促を導入できることがメリットです。
また、当社のターゲットメディアはランダムに提供するのではなく、各メーカー様や小売店様のマーケティング戦略と、個々のお客様の購買データを加味し、高度にパーソナライズされたメディアやクーポンが提供されます。そのため、お客様や小売店様はもちろん、メーカー様にとっても費用対効果の高い販促施策となり、当社のサービスが長年にわたってご愛顧いただける一番の理由となっています。
さらに、物価高騰に直面する現在(2022年10月時点)では、マーケティング販促を多くの小売店様で実施できることは、消費者の生活防衛にも貢献できるものと考えています。その意味でも、後述する東芝テック様との業務提携は、効果的にサービスの展開規模を拡大し、社会全体のニーズに応える取り組みにもなり得ます。

東芝テックとの業務提携の経緯

松岡様: カタリナのサービスを小売店様に導入していただく際には、カタリナのシステムと小売店様が使うPOSシステムとを連携するため、POSベンダーのご協力が不可欠です。その連携を行うなかで、必然的にPOSシェアでNo.1の東芝テック様とコミュニケーションを図る機会が多く、相互のシステム連携を効率化するなど、パートナーシップが育まれていました。
そうした経緯から、東芝テック様より、マーケティング領域を含むリテールソリューションにおいて当社カタリナとの協業の可能性があるかご相談をいただきました。協議を重ねるほど、両社がビジネスパートナーとして補完し合える要素は多く、メーカー様、小売店様にスケールのあるリテールソリューションを提供できることを確信して業務提携を決定しました。
今回の「テッククーポンデリ」における協業は、あくまで業務提携における第一弾の取り組みとなります。いくつかの事業で協業の可能性を同時進行で検討しており、プレスリリースでも「急拡大するインストアマーケティング領域における、メーカー向け、小売店向けのデータドリブンマーケティングソリューションの拡充および各種リテールテクノロジーに対応したDXサービスを目指す」ことを表明させていただきました。
今後、さらに具体的な取り組みを発信させていただく予定です。

東芝テック「テッククーポンデリ」参画による
メリット

松岡様: 「テッククーポンデリ」における協働は、両社が事業を補完し合い、効果的にサービスの拡大が実現している取り組みです。
当社では、サービスを幅広く全国の小売店様にスピード感を持って展開するには、専用の機器やシステムなどの導入の手間も課題のひとつでした。一方、東芝テック様の「テッククーポンデリ」は、同社のPOSシステムの最新版を導入する店舗では新規の設備を必要とせずにレシートとしてクーポンの発券ができ、また、当社のクーポンコンテンツをシームレスに連携することが可能でした。
そこで両社の役割分担として、当社はメーカー各社様のクーポンコンテンツを取りまとめて「テッククーポンデリ」でも提供し、東芝テック様は「テッククーポンデリ」の導入店舗を拡大することで、より多くの小売店様にクーポンコンテンツのメリットをご提供できると考えたのです。

<図版>「テッククーポンデリ」における両社の役割

「テッククーポンデリ」における両社の役割

「テッククーポンデリ」にメーカークーポンの提供を開始して一年ほどになりますが、当社ではこれまで導入が進まなかった中規模・小規模の小売店様にも、充実したクーポンコンテンツを提供できるようになりました。導入いただいた小売店様からも、クーポンの初動の反響がよく、ご好評をいただけていることを実感しています。
当社と東芝テック様とのシステム連携も進んでおり、購買データを活用し、より高度なターゲティングなども順次実装していく予定です。また、導入店舗数の拡大や、稼働させるクーポンコンテンツの拡大を見据え、運用面での改善も進めてまいります。

東芝テックとのパートナーシップから得られるもの

松岡様: 小売店様との「テッククーポンデリ」導入の商談には、私も同席することが多いのですが、顧客である小売店様と東芝テック様との長年の信頼関係がこの事業の礎にあることを、さまざまな場で感じます。
小売店様にとって重要な“商売”の基幹システムを長年にわたって担っているからこそ、先方の課題感をしっかりと把握し、このシステムの仕様がオペレーションに支障がないかを現場視点で確認するなど、先方の商売全体を見通した信頼感のある提案をされています。
また、小売店様に対し、「テッククーポンデリ」の導入・実装にあたって、先方の関係各部署で必要な確認事項・調整事項まで網羅してご案内されています。円滑な社内コミュニケーションまでサポートすることで、導入決定までのタイムラグを短縮し、スムーズな商談を実現していることに驚いています。
こうした信頼関係と相互理解があればこそ、小売店様から新たな課題をお伺いする機会にも恵まれています。モバイル決済への対応、省人力化、アプリ会員施策、デジタルサイネージの有効活用など、今後の東芝テック様との業務提携によって提供するべきソリューションのアイデアや、優先順位の判断に大いに役立っています。
小売の現場を理解した強さを持って、意欲的なソリューション開発に取り組む東芝テック様とのパートナーシップを通じ、当社も新たな付加価値の提供に努めてまいります。