POSシステム導入事例

レジ待ち行列解消に向けてセルフレジを新たに導入
顧客満足度を高める取り組みは売上の向上にも貢献

株式会社田園プラザ川場

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▲群馬県北部に位置する川場村にある道の駅 川場田園プラザ

「じゃらん 全国道の駅グランプリ」で2年連続1位を獲得した人気観光スポットの道の駅 川場田園プラザでは、新鮮な地場産野菜・果実を提供する基幹店舗のレジ待ち行列が大きな課題になっていました。既存の4台のPOSレジに加え、6台のセルフレジを追加した対応策は、レジ待ち時間の大幅な削減を実現しています。

POSシステム

  • 導入時期

    2023年9月~

  • 導入目的

    レジ待ち行列の解消

  • 課題

    4台のPOSレジでは対応しきれない会計業務の改善

    人気店のレジ待ち行列により、来場者の施設内周遊を阻害

  • 効果

    セルフレジ増設により処理能力が約1.2倍に向上

    レジ処理能力向上による売上の伸長

    顧客満足度向上への貢献

レジ待ち行列の改善が喫緊の課題に

群馬県北部に位置する川場村は、人口3,000人余りの小さな村です。里山に囲まれた美しい田園風景が広がる村が取り組むのは、農業と観光による村おこし。その象徴である道の駅 川場田園プラザは、「じゃらん 全国道の駅グランプリ」で2022年、2023年の2年連続1位になるなど、多くの人に愛されています。

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▲平日の午前中にもかかわらず、商品が飛ぶように売れていくほどの人気店

施設で高い人気を誇るのが、基幹店舗であるファーマーズマーケットです。地場産の新鮮な野菜や旬の果物を目当てに、オープン前からお客様の行列ができるほどです。この人気店が直面していた大きな課題は、レジ待ち行列を巡る問題でした。4台のPOSレジによる対応では限界があり、レジ待ち行列が店舗の端まで続くような状況になっていたのです。

施設を運営する株式会社田園プラザ川場 執行役員 総務部 部長の小林 昭仁氏は、こう当時を振り返ります。

「レジ待ち行列は顧客満足度への影響に加え、もう一つの問題にもつながっていました。それは会計に時間が割かれることで、レストランやベーカリーなど、施設内の他店舗に足を運んでいただく時間が減ってしまうという問題です。施設全体の経営を考えるうえでも、レジ待ち行列の改善は喫緊の課題になっていました」

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▲株式会社田園プラザ川場 執行役員 総務部 部長 小林 昭仁氏

課題解決に向け、本格的な取り組みを開始したのは2023年春のこと。POSレジの増設、セミセルフレジ導入から検討をスタートした同社が最終的に行き着いたのは、既存のPOSレジに加えて、6台のセルフレジを増設するという選択でした。

「人手不足の中、POSレジの増設やセミセルフレジの導入で十分な効果を得られるかは分かりません。周囲を見渡してもセミセルフレジが一般化するなか、一気にフルセルフまで進めておきたいと考え、当初はPOSレジを2台に減らし、6台のセルフレジを導入する計画を立てました。東芝テックさんに伝えたところ、『レイアウトを工夫すれば、4台のPOSレジを維持したまま、セルフレジを増設できますよ』という回答をいただき、セルフレジ導入にかじを切ることになりました」

6台のセルフレジのイメージ
▲6台のセルフレジは中央に3台並べ、2レーンとして配置するレイアウトで決定

本稼働は同年9月。道の駅におけるセルフレジの導入は先行事例も少なく、課題もありました。

「セルフレジでは画面上で『レジ袋を購入』を選択したうえで、レジ袋のバーコードを読み取ることになりますが、セルフレジに慣れていない方はレジ袋購入を選択すれば会計できると受け取る方も多く、その都度、対応が必要になっていました。それを受け、東芝テックさんと相談し、大中小3種のレジ袋の価格を統一して『レジ袋を購入』を選択しただけで会計できる形に変更しています。導入前はお客様が怒り出すような事態も想定していましたが、実際はそのようなこともなく、スムーズに導入できたと感じています」

むしろ小林氏にとって予想外だったのは、店舗スタッフの反応でした。

「新しい取り組みに一定の抵抗感を持たれることまでは想定していましたが、『皆さんもセルフレジ、使っているでしょう?あれ便利ですよね』と言えば理解してもらえると考えていました。しかし半分ぐらいの方が『私は使ったことがない』と言うのです。それを聞いて、東芝テックさんの提案通り、従来のPOSレジを4台残して正解だったことを実感しました」

POSレジだけでは難しかった処理速度を実現

セルフレジ導入の最大効果は、会計速度の向上です。それはレジ待ち行列の改善に加え、店舗の売上向上にも貢献しています。

「詳細なデータ分析は、東芝テックさんと行っているところですが、レジの会計速度は約1.2倍に向上しています。効果は店舗の売上から見ても明らかで、導入後1カ月間の売上を4台のPOSレジだけで実現するには、開店から閉店まで、20秒に一回のペースで会計処理を行う計算になり実際には不可能です。会計速度が向上することで、お客様や生産農家の皆さまと向き合う時間の確保につながることを期待しています。また基幹店舗のレジ待ち時間の改善が施設全体に与える効果についても注目しているところです」

POSレジとサッカー台のイメージ
▲従来のPOSレジは、サッカー台を圧縮するなどの工夫で両サイドに2台ずつ配置
レジスタッフが手を挙げているのイメージ
▲従来のPOSレジを残したことで、幅広いお客様に対応でき、大正解とのことでした

同社が東芝テック製POSレジを使い続け、今回のセルフレジ導入でも東芝テックをパートナーとして選定した理由を小林氏はこう説明します。

「農産物直売所の仕組みに一日の長があることが、東芝テック製品を使い続ける第一の理由です。またハード・ソフト両面のサポートについても高く評価しています。セルフレジ導入を検討していたときに、我々も独自に情報収集を行いましたが、セルフレジを含む10台のPOSレジを運用する道の駅は存在しません。東芝テックさんに有益な情報をその都度提供いただけたことにはとても感謝しています」

ファーマーズマーケットの人気は、川場産の生乳を低温で長時間殺菌した飲むヨーグルトなど、ここでしか手に入らないオンリーワン商品にも支えられています。

「ランキングで高く評価されるのはうれしい限りですが、満足してしまえばそこで終わりです。商品開発はもちろん、お客様満足度の向上という観点でも、常に取り組み続ける必要があると我々は考えています。今後もお客様のサービスを向上させる新しい製品やソリューションを必要に応じて導入する予定です。東芝テックさんの提案には、期待しています」

小林部長のイメージ
▲小林部長は、お客様の満足度を向上させるための商品開発やサービスの導入を検討したいとのことです

※当記事は2025年1月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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