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導入事例
キャンペーンを“出会いと好きをもっと広げる”機会に
新規顧客獲得と既存顧客の満足度向上
株式会社ユニバース
株式会社ユニバース 販売企画部 販売促進グループ
齊藤 芙紀子様 小林 真知子様
※所属は取材当時のものです
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紙レシートの削減と顧客年齢層の引き下げを狙ったデジタル施策のひとつとして、スマートレシートを導入したユニバース様。会員カードやアプリの連携、レシピ提案アプリ「うちれぴ」との連携、メーカーとの共同キャンペーンでの活用など様々な試みを積極的に行い、多くの成果をあげているスーパーマーケットチェーンです。スマートレシート導入後、キャンペーン応募数を約4倍にまで伸ばしたという成果も。導入時の課題や、既存顧客への貢献にも触れながら、スマートレシート活用の成功の秘訣について聞きました。
株式会社ユニバース
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株式会社ユニバース
青森、岩手、秋田の3県を中心に展開する、食料品を中心としたスーパーマーケットチェーン。ユニバース、パワーズU、Uマート、などを展開。「Customers, our Priority(私たちは)いつでもどこでも顧客最優先」を企業理念に掲げている。アークスグループの子会社のひとつ。
- 店舗数:
- 59店舗
- 本社所在地:
- 青森県八戸市大字長苗代字前田83番地1
- 設立:
- 1967年10月
- 資本金:
- 15億2,290万円
より若い世代へアプローチするため、
デジタル活用としてスマートレシートを導入
スマートレシート導入の経緯
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スマートレシート導入前の2018年頃、当社は2つの課題を抱えていました。ひとつ目は、レジで紙のレシートが大量に出ていること。ふたつ目は、若い世代のお客様へのアプローチです。これらの課題解決に向け、SNSでの発信等を含めたデジタル活用に力を入れていくこととなり、施策のひとつとしてスマートレシートを導入しました。スマートレシートの存在を知ったきっかけは、東芝テックさんからの勧めでした。当社の使用するPOSシステムが東芝テック製だったこともあり、課題解決に向けてスマートレシートの導入に踏み切りました。
連携時の紐づけ登録も数秒で実現 店舗の負担は最小限の運用に
導入時の工夫
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導入にあたって、店内のオリジナルポスターや自社のホームページで告知を行い、スマートレシートの認知拡大をはかりました。導入当初はオペレーションの煩雑化により店舗運営の負担になることを懸念していました。しかしスマートレシートは、お客様がご自身でスマートフォンにアプリをダウンロードするだけですし、会員登録の紐づけはユニバースの会員カードやアプリと初回に連携するだけ。しかもわずか数秒で簡単に行うことができました。スマートレシート導入時に実施した工夫は、サービスカウンターにスマートレシートに関する販促物を設置し、スマートレシートに興味を持ったお客様をサービスカウンターへ誘導することでレジや売場で作業するスタッフへの問い合わせを回避したことです。細かなことでしたが、現場の負担軽減に効果があったと思います。
「スマートレシートなら、応募してみよう」をつくる
利用促進施策
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スマートレシートの利用促進に向けて、最も多く実施しているのはメーカー様との共同キャンペーンです。2023年に実施したキャンペーン応募比率をみても、スマートレシート経由の応募数は非常に多い傾向となっています。様々なキャンペーンを月5件以上実施していますが、応募方法をスマートレシートに限定したキャンペーンを行った際は、応募数が急増しました。たとえば自社で企画した青森県産のブランドとうもろこし「嶽きみ(だけきみ)」の収穫体験キャンペーンは、これまでハガキで100通程度の応募でしたが、スマートレシートに限定にしたところ404件の応募がありました。「スマートレシートなら応募しやすいからやってみよう」というお客様がいらっしゃったこと、また、「キャンペーンに応募したいからスマートレシートを使おう」というお客様へもしっかりアプローチできたことを実感しました。様々なキャンペーンを実施して、スマートフォンでの応募が可能になることでお客様にとっての利便性が増し、満足度向上につながったのではないかと感じています。
レシピアプリ連携で利用者の年齢層が拡大
「うちれぴ」連携施策
現在、家族の好みや買い物内容を記録できるレシピ提案型アプリ「うちれぴ」とスマートレシートを連携し、当社で購入いただいた食材でつくれるレシピを提案し、料理を通じた家族コミュニケーションが楽しめるサービスを提供しています。
お客様にスマートレシート、「うちれぴ」のアプリを使用していただき、またスマートレシートと「うちれぴ」の連携を促進するための施策として、当社ではスマートレシートと「うちれぴ」を連携したお客様にユニバースのポイントを付与したり、SNS投稿によりポイントが当たるキャンペーンなどを行ったりしています。「うちれぴ」はレシピ提案型アプリですが、家族間でのコミュニケーションを促進する考えをもとにつくられたものだと聞いています。そういった意味でも当社との取り組みをきっかけに、お客様に「うちれぴ」を使っていただけるのはとても嬉しいですね。
既存顧客の「手間が省ける」に貢献できた
得られた効果①
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スマートレシートは導入当初、若年層のお客様の取り込みを狙ったデジタル施策のひとつでしたが、結果的に多くのお客様にも利用していただき、顧客満足度の向上が見られました。ユニバースは「当社を習慣的に利用してくださるお客様」を「Customer(顧客)」と定義づけています。当社にとってメインとなる顧客の皆様から喜ばれたことは、大きな成果でした。お客様にとってスマートレシートを選んだポイントは「手間が省ける」点だったと思います。たとえばシンプルに、レシートを受け取って管理する手間が省けること。また、スマートフォンさえあれば簡単にキャンペーン応募できるのは大きなメリットだったようです。
キャンペーンの応募を
お客様の出会いや好きをもっと広げる機会に
得られた効果②
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そもそも従来のキャンペーン応募には、(1)「キャンペーンを見つける」、(2)「応募条件を確認」、(3)「買い物」、(4)「応募」という手順がありました。キャンペーンに応募するためには、応募条件を満たすように指定された商品の購入やある金額以上の買い物をする必要があるためです。その点、スマートレシートは応募可能なキャンペーンがあれば一目で分かるようになっています。買い物条件に合った買い物をしていればその場で応募が可能です。あとからスマートレシート内の表示を見て、たまたま対象商品を購入していたらそのままキャンペーンに応募することができます。お客様にとってオトクな機会が増えますし、キャンペーンが大いに盛り上がったりすることにつながり、お客様、メーカー様、小売店、みんなにメリットがあります。
キャンペーン企画の応募方法の一つとしてスマートレシートはお客様にもしっかり浸透、定着してきており、応募数にも表れています。今ではひとつのキャンペーンに対して多い時には5,000件以上の応募があり、私たちも非常に嬉しさとやりがいを感じています。
キャンペーン目的にとどまらず、
スマートレシート“そのもののメリット”を伝えたい
― 今後の取り組みについて
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現在実施しているキャンペーンはメーカー様との共同キャンペーンがほとんど。今後はユニバースオリジナルのキャンペーンにも力を入れていきたいと考えています。加えて、キャンペーン目的でスマートレシートを使っていただくだけではなく、紙のレシートがなくなり環境負荷低減につながることなど、「スマートレシートそのもののメリット」もきちんと伝えられるようにしたいです。また、キャンペーンの応募状況などでお客様の傾向が把握できるため、データ分析を行い、新たな施策へ繋げていく試みも検討中です。今後もスマートレシートを活用した様々な取り組みを通じて、「顧客満足度の向上」を実現していきたいと考えています。