Toshiba 東芝テック株式会社

共に創る未来:誰でも“安全に・簡単に”ドローンを飛ばせる世界へ
「裾野市×トラジェクトリー×東芝テック」の
共同プロジェクトを実施

近年、小売のEC化が加速する中でより効率的かつ顧客満足度の高い配送手段へのニーズが高まっています。
その一つとして、ドローンを活用した新しい配送サービスの登場が期待されています。

私たち東芝テックは製造・小売・物流などの幅広い領域でドローンを活用した新規事業創出を目指すため、
2020年9月、ドローンなどの無人航空機の完全無人自律飛行を遠隔操作で実現する
AI管制プラットフォーム「TRJX」を開発・提供する「株式会社トラジェクトリー」に出資しました。
そして、このたび2021年3月「裾野市×トラジェクトリー×東芝テック」の共同プロジェクトを開始することになりました。

「裾野市×トラジェクトリー×東芝テック」の共同プロジェクトを実施

2020年3月、静岡県裾野市は次世代型近未来都市構想「スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ」(通称:SDCC)というコンソーシアムを立ち上げました。
このコンソーシアムは、IoTで全ての人とモノがつながるSociety5.0時代に向けて、クリエイティブ・マインドを持った市民や企業が、デジタル技術やデータの利活用で、あらゆる分野の地域課題を解決する、サステナブルな“真のスマートシティ”を目指すもの。特に裾野市の重要課題に認識されている“公共交通の不便さ”を中心に、様々な社会課題と向き合いながら、自然(田園)とデジタル(未来)が融合する、裾野市ならではのスマートシティを実現しようとしています。 東芝テックとトラジェクトリーは、コンソーシアムメンバーとしてSDCCに参画しており、このたび1自治体・2社で共同プロジェクトを実施しました。
今回の取り組みは、物流や点検、MaaSや自動運転等に必要不可欠な情報となる、3Dマップの作成です。
2021年3月15〜17日の期間で小型無人機(ドローン)飛行による測量を行いました。測量エリアはウーブンシティーの建設予定地になるTMEJ(トヨタ自動車東日本)の工場跡地を含む裾野市の御宿新田区及び岩波区です。
高度約100mから、直下・左右の3方向による撮影を行い、その画像枚数は約1万枚(4K品質で2秒に一回撮影)にも及びます。
おおよその目安として、半日で撮影した地域の3Dマップ化にはグラフィックボード付きの高性能PCを使って、約7~8時間の処理時間が掛かる想定で、4月中を目処に今回測量したエリアの点群データから3Dマップの完成を予定しています。
また、3Dマップを使った航路自動生成はクラウドで行うため、飛行の設定はスマートフォンでも可能となります。
測量期間中、強風の影響で測量スケジュールが見合わせることもありましたが、臨機応変にスケジュールを調整しながら無事3日間で予定していた全地域の測量を完了することができました。
今回、プロジェクトの役割として、裾野市がフィールドの提供及び住民・周辺企業への説明を行い、トラジェクトリーがフライトプラン計画や各種申請、ドローン飛行と3Dモデリングを担当。東芝テックは全体の進行管理を担いました。
当社からはオープンイノベーションチームのメンバーだけでなく、中部支社沼津支店のメンバーもプロジェクトチームに参加し、裾野市やトラジェクトリーとまめに連携を取りながらプロジェクトが円滑に進むようにサポートいたしました。今回のプロジェクトは、静岡新聞にも取り上げていただきました。

物資輸送をはじめとする、新規事業創出に向けたネクストステップを計画中

今回作成した高精度な3Dマップはコンソーシアムに共有し、SDCCが取り組む交通・モビリティー、環境・防災、農林業といった社会課題の解決に活用していただくことを想定しています。そして、ドローン飛行をどこまで社会に実装していけるのか、検証を重ねていきたいと考えています。
また、東芝テックとしても、今回のプロジェクトを通じて、物資輸送などに関する新規事業創出につながる大きな手応えを得られました。
当社でプロジェクト推進を担当した勝又清二氏は「今後は小売・物流領域における3Dマップの活用はもちろん、スマートレシートなど弊社アセットも生かしてスマートシティ化に寄与していきたいと考えています。ドローンは注力領域の一つなので、トラジェクトリーが推し進める3Dマップのインフラ整備をサポートしながら、価値のあるサービスを創出していきたいと思います」と想いを述べつつ、「小売や医療、災害など様々なケースに対応した物資輸送のPoCに引き続き取り組んでまいります。」と今後の取り組みについても語りました。

ドローン物流の社会実装に向けて、加速する官民の動きにも注目

国土交通省 は、2022年度を目処に現行では飛行を認めていない「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)」の実現に向けて協議しており、ドローンの社会実装は着実に進んでいます。

出典:「無人航空機の有人地帯における目視外飛行(レベル4)の実現に向けた検討小委員会 中間とりまとめ(2021年3月)」(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001389494.pdf

また、2021年3月にはドローン物流事業の導入時やサービス提供時における法的観点からの課題を整理・解説した「ドローンを活用した荷物等配送に関するガイドラインVer.1.0(法令編)」が内閣官房、国土交通省から出されました。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kogatamujinki/pdf/siryou16.pdf

誰でも“安全・簡単に”ドローンを飛ばせる世界を創る

トラジェクトリーは、誰でも安全に、簡単に、ドローンを飛ばせる世界を目指しているスタートアップ企業。
有人機の航空管制システム技術をベースにAIを活用し、様々な機種、そして複数のドローンが衝突せずに飛行できるルートを自動設計し、自律飛行するソリューションを展開しています。
トラジェクトリーのコアテクノロジーは、ドローンの航路(軌道)を高精度に推定するアルゴリズム。これはドローン管制のみならず、物流や配送などの分野に応用することも可能です。
東芝テックは2022年度の有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)実現に向けて、その領域にチャレンジするトラジェクトリーを支援し、ともに成長しながら、社会課題を解決するイノベーション創出を目指します。

株式会社トラジェクトリー 代表取締役社長 小関賢次氏のコメント

「スマートシティの基盤となる高精度な3Dマップを作成できたことを、とても嬉しく思っています。周辺住民・企業の皆様に熱心な交渉・説明をしてくださった裾野市役所、従来の役割を超えて様々な手厚いサポートをしてくださった東芝テックに感謝いたします。裾野市の“真のスマートシティ”実現に3Dマップが貢献できるよう、引き続き尽力してまいります」

裾野市企画部みらい政策課 係長 長田雄次氏のコメント

「ドローンは平時だけでなく有事においても利活用が期待されます。今回、SDCCコンソーシアムの会員である東芝テック、トラジェクトリーとドローンを活用した3Dマップの作成についてコラボできたことを大変嬉しく思います。今後は、引き続き2社と連携しながら今回作成した3Dマップを活用し、様々なサービス(価値)が移動する‟Mobility Revolution”を巻き起こしていきたいと考えています」

お問い合わせ

お問い合わせいただくお客様の個人情報は、SSLによって暗号化され保護されます。SSLに対応していないブラウザをお使いの場合や、ファイヤーウォールの設定により企業内ネットワークから当該ページにアクセスできない場合がございます。ご了承ください。

【お問い合わせいただく前の注意】

下記事項にご同意の上、お問い合わせください。

  • お客様からいただく個人情報は、お問い合わせ・ご質問への回答、情報提供のために使用させていただきます。
  • 利用目的の範囲内で、お客様の個人情報を当社関係会社および株式会社東芝の関係会社や委託業者が使用することがございます。
  • お客様は、お客様ご本人の個人情報について、開示、訂正、削除をご請求いただけます。その際は上記お問い合わせ先までご連絡ください。
  • お問い合わせの内容によっては、電子メール以外の方法で回答を差し上げる場合がございますので個人情報を正しくご記入いただけない場合は、お問い合わせ・ご質問に回答できない場合がございます。
  • いただいたお問い合わせ・ご質問は、担当部門にて迅速な回答を差し上げられるよう努めますが、回答連絡までにお時間をいただく場合がございます。また、内容によりましては、お答えできない場合もございますのであらかじめご了承ください。
  • お客様の個人情報の取扱全般に関する当社の考え方をご覧になりたい方は、東芝テック株式会社の個人情報保護方針のページをご覧ください。
  • 16歳未満のお客様は、保護者の同意を得た上でお問い合わせください。
  • 土曜日・日曜日・年末年始ほか、当社休業日にいただくお問い合わせについては、翌日営業日以降の回答となりますのでご了承ください。
  • 半角カタカナや特殊記号は使用しないでください(正常に送信されない場合があります)。