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電子レシートとは?
消費者・事業者それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説

電子決済方法の多様化が進むなか、レシートの発行も電子対応がなされました。電子レシートは、レシート発行に関するコストを削減できるなど事業者側にメリットがあるほか、消費者側にとっても紛失帽子など利点のある仕組みです。

本記事では電子レシートについて、発行・受け取りの流れや消費者と事業者におけるメリット、さらに導入時の注意点を消化しいます。

電子レシートとは

電子レシートとは、その文字通り、紙で発行されるレシートを電子化したものです。スマートフォンの電子レシートアプリなどを経由して、レシートを発行・受け取れる仕組みです。

なお、電子レシートはキャッシュレス化の一環として、経済産業省も支援する取り組みです。経済産業省は、食品ロスや返品対応といったサプライチェーンの課題の解決、あるいは多様化する消費行動に対する新たな価値創造といった観点から、電子レシートの利活用を訴えています。

電子レシートを発行・受け取る流れ

電子レシートを発行・受け取る流れのイメージ

電子レシートは、一般的に次の流れで発行・受け取りがなされます。

  1. 電子レシートアプリの発行準備を行う
  2. 会計時にアプリのバーコードを表示・読み取る
  3. アプリにデータが反映される

電子レシートアプリの発行準備を行う

消費者はスマートフォンに電子レシートアプリをダウンロードし、会員登録します。なお、対応アプリは店舗によって異なります。一方、店舗側は電子レシートに対応する専用レジを導入します。

会計時にアプリのバーコードを表示・読み取る

消費者は会計時にアプリのバーコードを表示するだけで、電子レシートを受け取れます。店舗側は表示されたバーコードを読み取り、商品情報を電子レシート上に登録します。金額計上や項目などの割り振りはアプリ側で自動的に実行されます。

アプリにデータが反映される

支払いが完了すると、アプリ内に電子レシートのデータが送信されます。電子レシートはアプリ内にデータとして保存されるため、いつでも見返せます。また、アプリによっては、店舗側は電子レシートと一緒にスタンプカードや保証書の電子データなども発行できます。

消費者における電子レシートのメリット

電子レシートは、消費者にとって複数のメリットがある仕組みです。

  • 紛失しない
  • 財布に溜まらない
  • 探しやすい

紛失しない

家計簿を付ける際など、一定期間のレシートを溜めてからまとめて記載する人もいるでしょう。しかし、買い物した記憶はあってもレシートが見つからないとなると、その分の支出に関する正確な金額や購入した品目の記入はできません。

一方、電子レシートはアプリ内にデータとして保存されるため、紙レシートのように紛失することがありません。また、家計簿アプリと連携できる種類もあります。

財布に溜まらない

紙のレシートは、買い物の回数分だけ発行されます。1日に数回の買い物をしただけでも、財布のなかはレシートだらけになり、現金やカードが見えにくくなる。そんな経験は誰にもあるでしょう。

一方、電子レシートであれば財布のなかには溜まりません。視認性が高まるだけでなく、整理する手間も省けます。

探しやすい

紙レシートの場合、確認したいレシートを見つけ出すまでに、どこで何を買ったのか、1枚1枚見ていかなければいけません。

一方、電子レシートアプリの検索機能を活用すれば、確認したいレシートを瞬時に見つけられます。

事業者における電子レシートのメリット

消費者のみならず、電子レシートは事業者にもメリットがある仕組みです。

  • コストを削減できる
  • レシート広告の効果が高まる

コストを削減できる

紙レシートを電子レシートに代替することで、まずは用紙代や印刷代などの雑費を削減できます。お客さんが多く、頻繁に会計する店舗においては、そのメリットは小さくないでしょう。

また、レシート印刷機能などに不具合が起きた際の修理費や、定期的なメンテナンス費なども削減できるほか、印紙のロールを変更する作業コストも省けます。

レシート広告の効果が高まる

レシート広告とは、レシートの余白部分を掲載スペースに活用し広告を展開するものです。いまでは広く浸透している広告手法ですが、紙のレシートはもらったその場で捨てる人も多くいます。消費者の目に留まらず、思ったような効果を得られないケースもあるでしょう。

一方、電子レシートでは、カラフルで目を引くデザインの広告なども掲載できます。また、購入履歴データなどから分析した、消費者の購買行動の傾向に合致する広告を打てる点、紙レシートには書ききれない量の情報を記載してアプローチできる点など、マーケティングの観点からも有効です。紙レシート以上の広告効果も見込めるでしょう。

まとめ

レシート広告の効果アップなども考慮すると、電子レシートの導入はコストパフォーマンスに優れた施策です。特に消費者側の利便性は大きく向上するため、「電子レシートを採用しているから」という理由から、消費者に選ばれる店舗にもなりえるでしょう。
また東芝テックでは電子レシートサービス「スマートレシート」を展開しています。ポイント機能など販促にも活用できます。

これは、キャッシュレス決済を導入している店舗が消費者からの人気を集めるようになっている傾向と同様です。消費者の店舗選択にて優位なポジションを獲得すべく、電子レシートの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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