宗教法人赤城神社 関東有数のパワースポット赤城神社がPOSシステムを入れ替え、授与所の混雑解消を実現~ShopWorks7G、売上管理システム 導入事例~

「赤城大明神」の看板

前橋市北東部に位置する赤城山の山頂付近に鎮座する赤城神社では、お札やお守りをお渡しする授与所の混雑解消が以前からの課題となっていました。今回新たに導入したコンパクトなPOSシステムは、神社特有の厳かな雰囲気や授与所の印象を損なうことなく、扱いやすい操作性を実現。参拝者の待ち時間の短縮に大きな役割を果たしています。 ※2026年8月時点

専門店物販POSシステム「ShopWorks 7G」、売上管理システム

導入時期

  • 2025年9月

導入目的

  • 初詣をはじめとする繁忙期の行列緩和
  • 授与所で働く巫女の負担軽減
  • 業務効率化による、参拝者へのサービス向上

課題

  • 風光明媚な立地と観光バスの受け入れにより、四季を通じて参拝者が多く、お札やお守りを求める参拝者の長い列が生じていた
  • 山頂部という立地もあり、人手の確保が年々難しくなる中、業務の省力化が重要な課題となっていた
  • 業務を効率化することで、お札やお守りを通じて救いや癒しを提供するという、神社本来の役割を継承していく必要があった

効果

  • 効率的なレジ業務により、繁忙期の待ち時間を削減
  • 在高管理の自動化や管理者権限の設定により、レジ締め業務を省力化
  • 紙ベースの在庫管理台帳との統合により、棚卸業務を大幅に省力化

冬季の外は氷点下授与所前の長蛇の列が大きな課題に

 赤城山山頂部のカルデラ湖のほとりに鎮座する赤城神社は、山と湖の神様である「赤城大明神」をお祀りする神社です。「赤城の女神様が女性を守護する存在として信仰されてきた」という『赤城姫伝説』に由来し、女性の願いをかなえてくれる神社として広く知られています。周囲には紅葉をはじめ、四季折々の見どころも多く、年間を通して多くの参拝者が訪れています。
 パワースポットとしても広く知られる赤城山信仰の歴史は古く、この地に農業が伝わった縄文時代後期には、すでに山の神様を里にお招きし、豊作祈願などの祭りが行われていたと考えられています。赤城神社 宮司の塩原 康弘氏は、神社に託された役割の一つについて、次のように説明します。
「現在のように、参拝や物見遊山を目的に人々が神社を訪れ、願いを託し、お札やお守りを受けて持ち帰ることが一般化したのは中世以降のことです。人々で賑わう境内では、さまざまな経済活動も行われ、その賑わいは今日の観光地を彷彿とさせるものだったでしょう。遠路はるばる神社を訪れた人々が心癒され、豊かなお気持ちで帰路についてもらうことは、おそらくそのころには始まっていたはずです」

拝殿
▲赤城山山頂のカルデラ湖畔にある赤城神社
御朱印やお守りを受け渡す授与所
▲御朱印やお守りの授与所は神社に隣接
赤城神社の起源や由来を書き記した石碑
▲赤城神社の起源や由来を書き記した石碑
授与所には数多くのお札やお守りが並べられています
▲授与所には数多くのお札やお守りが並べられています

 こうした歴史を持つ赤城神社では、参拝者に心穏やかに過ごしてもらうことを大切にする一方、以前から、初詣など参拝者が多い時期のスムーズな対応が課題となっていました。
「正月三が日は例年、授与所の外に長蛇の列ができる状態が続いていました。標高1,400メートル近い高所にある当社では、寒い日は最低気温がマイナス15度に達することもあります。お札やお守りを求められる皆様の待ち時間を、少しでも短くできないだろうかと考えておりました」
 赤城神社と東芝テックの関係は、1980年代後半にまで遡ります。授与所へのレジ導入にあたり、当時の担当者のおだやかな人柄に触れ、「この人と一緒であれば、息の長い取引を続けられる」と判断したことが、その後の長い取引につながったといいます。15年近く使い続けた旧レジシステムのリプレースに際して、最初に相談したのも東芝テックでした。

扱いやすいPOSシステムが授与所の行列改善に貢献

 授与所の待ち時間を改善する一方で、同社は、古くから続く「巫女が対面でお札やお守りを手渡しする」という姿は変えたくないと考えました。そこで採用されたのが、コンパクトで設置しやすいタッチターミナル WILLPOS-Touch QT-30をカウンター下の目立たない場所に設置する提案です。参拝者がデジタル機器の存在を意識することなく、お札やお守りの授与を行えると判断したことが、その理由です。POSシステムには、専門店物販POSシステム ShopWorks 7Gを採用。また対応力の強化に向けて、これまで3台だったPOSシステムを4台に増設しました。なお、参拝者用の二画面モニタも提案されましたが、授与所のあり方を考慮し、あえて採用しなかったといいます。

3台だったPOSシステムを4台に増設しています
▲3台だったPOSシステムを4台に増設しています
巫女がバーコードをスキャンして初穂料を集計
▲バーコードをスキャンして初穂料を集計
参拝者からはデジタル機器が見えないよう配慮
▲参拝者からはデジタル機器が見えないよう配慮
▲巫女が対面でお札やお守りを手渡しします

「タッチパネルの操作画面は表示も分かりやすく、一度、操作に関するレクチャーを受けただけで、独自にマニュアルを整備でき、スタッフ教育もスムーズに行えました。導入は20259月のことです。初詣の時期はこれまで、授与所の行列がまったく動かないような状況も見受けられましたが、2026年の正月はそうしたこともなく、授与所の対応の効率化という課題は、確実に改善されたのではないかと思います」

タッチパネルの操作画面は表示も分かりやすいと好評
▲タッチパネルの操作画面は表示も分かりやすいと好評
タッチターミナル WILLPOS-Touch QT-30
▲タッチターミナル WILLPOS-Touch QT-30

 なお4台のPOSシステムは、状況に応じて稼働台数を変更する柔軟な運用が行われています。
「高地にある当社は、参拝者数が天候に大きく左右されます。また、観光バスが到着した際には、一時的に授与所が混雑します。現場の巫女からは、状況に応じて電源を入れるだけですぐに稼働台数を増減できることが、とても助かっていると聞いています」
 硬貨や紙幣の枚数まで含めた現金在高の算出を自動化したほか、マニュアルの整備と管理者権限の設定により、効率的なレジ締めを実現。これらも授与所スタッフの負荷軽減に大きな役割を果たしています。
 そのほか、赤城山山頂部に鎮座する赤城神社では、落雷による停電が発生することがあります。
「停電対策について相談した際には、UPS(無停電電源装置)とポータブル電源を組み合わせた運用をご提案いただきました。現在では、停電が発生した場合でも、短時間であればデータの破損を心配することなく、システムを安全にシャットダウンできる体制を整えています」

POSシステムで数百種類のお守りを効率的に管理

 赤城神社の授与所で取り扱うお札・お守りは数百種類に及び、その管理も課題となっていました。
「ご参拝される方それぞれの想いに応えようとすると、どうしてもアイテム数は増えてしまいます。特に当社の場合、女性の参拝者が多いこともあり、お守りにもさまざまな色をご用意しています。実は以前は、諸般の事情からPOS側の台帳と実際の在庫管理台帳の形式に違いがあり、棚卸は完全な手作業で行うほかなく、毎回、3名がかりで2週間を要していました。今回、POSシステムを入れ替えたことで、1名で12日程度の作業で終えられるようになっています」

女性の参拝者が多いことから、さまざまな色のお守りを用意
▲女性の参拝者が多いことから、さまざまな色のお守りを用意
POSシステムの入れ替えで、棚卸の効率は格段に良くなりました
▲POSシステムの入れ替えで、棚卸の効率は格段に良くなりました

 ちなみに、お守りは納品時にバーコードが貼付されていないことも多く、半分ほどは神社側でバーコード発行・ 貼付しています。「来年用のお守りが例年11月に納品されるのですが、人海戦術で対応しています。本当は納品時に貼付されていることが望ましいのでしょうが、お守りを作られる方もそれぞれお考えをお持ちです。当社としても、それを尊重したいと考えています」
 赤城山山頂部に位置し、通勤に時間がかかる同社にとって、人手不足は避けて通ることのできない課題です。デジタル機器を活用した業務の省力化は、人々がさまざまな願いを託し、お札やお守りを授かり、心癒され帰途につくという、神社が担ってきた役割を次の世代につなげる上でも、大きな意味を持つことになりそうです。

今後の展開と東芝テックへ期待すること

POSシステムの入れ替えにあたり、既存のカウンターをそのまま流用しました。しかし、設置場所によってカウンターの高さが異なり、一番低い場所ではタッチパネルに巫女装束の袖が触れてしまい、誤操作が発生していました。そのことを相談したところ、ホームセンターで購入できる発泡スチロール製のブロックを活用する方法をご提案いただきました。実際に試してみると高さがちょうどよくなり、誤操作も解消されました。こうした現場の困りごとに対して、安価かつ簡単に手に入れられるもので柔軟な発想の提案をしていただけることに、大きな信頼を寄せています。今後も、機転の利いたご提案を期待しています

設置場所の低さを発泡スチロール製のブロックで調整できました
▲発泡スチロール製のブロックを使って設置場所の高さを調整

 赤城神社では、将来的なキャッシュレス決済への対応や、人手不足を見据えた業務のデジタル化を検討しています。
「東芝テックの提案力の高さは、非常に心強い存在です。分からないことがあれば、まず相談してみようと思えるほど信頼していますし、担当の方からも積極的に新しい情報や活用方法をご紹介いただいています。私たちにとって有益な情報をタイムリーに共有していただき、その中から神社に最適な取り組みを一緒に考えてくださる姿勢には、とても助けられています。これからも、参拝者の皆様の利便性向上と業務の効率化、さらには人手不足の解消を目指しながら、伝統を守るべきところは守り、新しい取り組みにも積極的に挑戦していきたいと考えています」

  • 当記事は2026年8月時点のものです。
    時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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