RFLogispert(アールエフロジスパート)導入事例
RFIDタグの活用で業務を効率化
入出荷検品、棚卸作業時間が飛躍的に削減
フォーティファイブアールピーエムスタジオ株式会社
フォーティファイブアールピーエムスタジオ株式会社(以下、敬称略)は、1977年代官山でブランド「45RPMスタジオ」を立ち上げ、翌年の1978年には現在の会社を設立、ファッションブランド『45R』をグローバルに展開しています。「気持ちの良い服を、喜んで着ていただきたい。」そんな想いを社員全員が共有し、天然素材の生地作りから企画・デザイン・製造・販売までを一貫して行っています。ご購入いただいて終わりではない、購入いただいた後も手厚くサポートし、商品が役割を果たし終えるまでお客様とのコミュニケーションを育み、丁寧なアドバイスを実践しています。
※2025年9月時点
RFLogispert
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導入時期
2024年9月
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導入目的
入出荷検品の作業時間削減
棚卸業務の作業時間削減
RFタグ導入による入出荷検品作業・棚卸作業の効率化
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課題
入出荷検品作業に多くの時間と人員を要している
検品、棚卸時に差異が生じ、数量不整合によるイレギュラー対応が発生
デザインコンセプトに合ったRFIDタグを作りたい
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効果
入出荷検品の作業時間を大幅短縮、差異がほぼゼロに
棚卸作業の時間短縮と差異がほぼゼロに
デザイン性に優れた、商品と一体化したRFIDタグを実現
物流倉庫向けRFIDシステムRFLogispertで
入出荷検品と棚卸作業時間を短縮
生地作りから企画・デザイン・製造まで一貫して作られるファッションブランド『45R』のアイテムは、Tシャツやパンツ・ジーンズといったカジュアルなものから、ブラウスやジャケットなどのオケージョンスタイル、小物に至るまで、アパレルのほぼすべてを取り揃えています。時代のエッセンスを取り入れながらも普遍的なデザインで、細部までブランドポリシーが息づく商品のファン層は厚く、リサイズやリペア、リメイクを施しながら愛用するお客様が非常に多いブランドです。そのため、店舗にいらっしゃるお客様とコミュニケーションする時間を大切にすることに力を注いでいると言います。フォーティファイブアールピーエムスタジオ株式会社 大内 裕矢さんにお話を伺いました。
「毎週月曜日に平均して一万枚の商品、ダンボールで約150箱が倉庫に届くのですが、これをスタッフ10名で7時間かけて入荷検品を行っていました。出荷の際も棚卸の際も同様に時間がかかっており、何とか効率化できないものかと考えていました。とくに棚卸に関しては毎月数点の差異が発生し、その原因追及にもかなりの時間を要していました。効率化するためのソリューションを探していたところ東芝テックさんのRFLogispertを紹介いただき、導入の検討を始めました。」
RFLogispertの導入検討中には、東芝テックショールームへ足を運び、実際に読み取り検証を行いその利便性を目の当たりにしたという同社。導入後の運用イメージを明確につかむことができたと言います。そして導入の大きな決め手となったのが、東芝テックがアパレル企業へのRFIDサービスの提供事例が多数ある事でした。「同じ業界でたくさんの会社が使っているということは、導入する価値があるサービスだという証しです。さらにハードウエアもアプリも、余分なものが無く必要な機能だけが入っていますので、誰でもすぐに使えることも魅力でした。とても洗練されていて、かつシンプルというか・・・45Rのブランド理念に通じるところがあると感じました。営業の方から運用面を含めた丁寧なご提案もあり、安心して導入を決めることができました。」(大内氏)
こだわりのブランドイメージが確立している同社では、従来より「タグも商品の一部」という考えがあり、Tシャツ類には商品と同じ生地でタグを作り一体感を持たせています。RFタグに変更しても、ここは「譲れない」考えだったと大内氏は言います。「商品のイメージを大切にしていることはもちろんですが、残布を無駄にしたくない『もったいない精神』もあるのです。変えるべきところ、変えてはいけないところを明確にして新しいことにチャレンジするのが当社のスタイルです。」(大内氏)
RFLogispertの導入決定後は、タグの選定、レイアウトなどを細部にわたり調整、読み取り検証を幾度も重ね、デザイン・機能面で理想形のRFタグが完成しました。
▲RFIDラベルプリンタ『B-EX4T1』で、商品と一体化したRFタグが完成します
▲残布を使ったおしゃれなRFタグ
入荷検品・出荷検品はそれぞれ70時間が4時間に短縮
差異もなくなり、店舗側での入荷検品が不要に
フォーティファイブアールピーエムスタジオで導入したRFLogispertは、梱包した状態で高精度に商品を読み取る自動搬送型RFIDトンネル式ゲート『TG-1800』、RFタグをスピーディーに読み取るRFIDハンドリーダー『UF-3000』、高い信頼性を誇るRFIDラベルプリンタ『B-EX4T1』で構成されています。
倉庫では商品が入荷されるとすぐに入荷検品・入荷計上を行い、週の前半で国内店舗へ、後半で海外店舗へ仕分け・出荷検品・出荷を行う二つの大きな作業軸があります。このうち入出荷検品にそれぞれかかっていたスタッフ10名×7時間の作業は、RFLogispert導入後にはTG-1800に通すだけで、入荷検品、出荷検品にスタッフ2名が約2時間ずつの作業に短縮することができました。また、作業時間の短縮にとどまらず、出荷検品の際に発生していた差異もほぼゼロという効果も得ています。出荷ミスや在庫の不整合による確認も減り、スタッフのストレスも大幅に軽減されました。
「以前は、店舗では倉庫から荷物が到着したら納品書を見ながら目視による検品作業を行っていました。現在はRFLogispertでの検品作業により倉庫からの出荷時点で差異が無くなっていることが分かっていますから、店舗での検品を不要にしました。当社は38の店舗数がありますから、これにより全体では年間1600時間が削減できている計算になります。この時間をお客様との大切なコミュニケーションに充てることができるていると思うと、導入に踏み切って本当に良かったと感じてます。」(大内氏)
▲自動搬送型RFIDトンネル式ゲート『TG-1800』で、梱包したまま数量チェック
RFLogispertは日々の入出荷検品だけでなく、毎月行われている棚卸作業の効率化にも大きな効果をもたらしています。商品のバーコードをひたすら読み取る作業を行っていた約2日間が、UF-3000をハンガーラックにかざすだけの2時間に削減、担当者の残業時間も20%減少し業務効率化を実現しました。倉庫では、業務効率化できた時間を使い店舗の付帯業務を倉庫側で対応しているという同社。業務の負荷が偏らないよう調整し、どの部署であっても本来業務に専念できるよう配慮していると言います。「倉庫だけでなく店舗での棚卸も、このRFID機能を利用して同様に行っています。あまり実感は湧いていないかもしれませんが、かなりの時間短縮になっていることは間違いありません。」(大内氏)
今後の展開と
東芝テックへ期待すること
倉庫業務にとどまらず、店舗側での業務効率化や安心できる店舗運営を目指したいという大内氏。今後の展開と、東芝テックへ期待していることを伺いました。
「今後はより一層のRFタグの活用ができればと考えています。例えば、店舗への防犯ゲートの導入、商品だけではなく倉庫や店舗の什器管理などにおいてもRFIDの活用対象を広げていきたいと思います。また接客支援システムのShop Unifyを導入することで、業務コストの削減や売り上げの拡大も目指していきたいですね。東芝テックさんの対応についてはとても満足しています。RFLogispertではトンネル式ゲート、ラベルプリンタ、リーダーの3つの機器を導入しましたが、困ったことがあれば何でも相談できる、その相談先が東芝テックさん1社で済むというのがとてもシンプルで安心できる点です。今後も幅広いソリューションと連携し、安定したサービスを提案・提供していただきたいと思います。このまま変わらず末永くお付き合いしていただけたらと思います。」(大内氏)
導入事例インタビュー動画
45Rブランドの全アイテムを入出荷検品する倉庫での、RFLogispertの導入経緯と効果を
フォーティファイブアールピーエムスタジオ株式会社 大内 裕矢様にお話を伺いました。
※当記事は2025年9月時点のものです。
時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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