ポップ鈴木のPOP作成塾 1回目
エコクリスタルを使った効果的なPOPの作り方を、これから6回にわたって、POPのプロ・ポップ鈴木氏のご協力・監修の下、実践的に解説、アドバイスします。あなたもエコクリスタルを使って販促効果の高いPOPを実際につくってみましょう!
ポップ鈴木氏のプロフィール
POP広告を手がけて36年。百貨店のPOP制作でデビュー。各種専門学校のPOPデザイン講師を歴任。
現在『有限会社ポップ鈴木』を経営。手づくりPOP広告の講師として、ステーショナリー、自動車、タイヤ、ゲーム、携帯電話、食品、ショッピングセンター等の販売店やメーカーの人材育成のためのPOP講習に従事。
(過去36年間実績 1,309 回/2008/12現在)
http://www.popsuzuki.co.jp/
スーパーやドラッグストアで何気なく目にするPOPですが、つくったことのある方ならご存知の通り、誰でもすぐ上手につくれるものではありません。でも、コツさえつかめば大丈夫。トライし続ければ、誰でも上手になるものです。どんどんトライして、どんどん上手になりましょう。
目立たなければ、意味がない!
いきなり問題です。
右と左の中華まんのPOP、どちらが買いたくなりますか?
どちらがアピールしていますか?そうです、左のPOPの方が、中華まんのホカホカ感もおいしさも表現されています。どうして?縁取りでホカホカだから?文字がウマそうだから?どちらも正解です。POPでは、まずアピールしたい点(訴求点といいます)が目立っていることが重要です。かといってすべてを目立たせるのではなく、「キャンペーン」という文字を小さく配置することで、上の「中華まん」がより引き立っているのです。
お客さまは、どこを見ているか、お客様目線で考える。
どんなによくできたPOPでも、お客様から見えない所に掲示されていたのでは意味がありません。お客様はどこを見ているか、どの順番で見ているか、お客様目線で考えてみましょう(実際にお客様の動きを観察してみると、多くのヒントが発見できます)。また、POPでは情報をすべて書いてしまうのも、効果を半減させてしまいます。まずお客様の興味を引いて、何だろうと思わせてお店に入ってもらう・・・そんな渇望感の演出も大切です。
ワンパターンな表現に陥らない。
すべての商品をアピールしたい一心で、すべて赤で、すべて大きく・・・。でも、いつも同じ手法ではお客様に飽きられてしまいます。文字の書体や色を変える、イラストも色やタッチを変えてみるなど、飽きられない工夫が大切です。そしていつも新しい情報を発信し続けている。そんな姿勢を継続することが大切です。
ふたたび問題
どっちが魅力的ですか?
いきなりパソコンでつくるよりも、まず手描きで制作する方が、アピールするポイント、伝えたい気持ちが表現できて、訴求効果が高いかもしれません。すばやい効果を狙うなら、パソコンで制作するよりも手描きから始めた方が、早く上達するものです。
手描き用マーカーについて
マーカーには水性と油性があり、さらに色素の原料の違いから顔料系と染料系のものがあります。
ご自分に使いやすいマーカーを選びましょう。
大型文具店などに揃っています。
POPの取り組み方の第一のポイントは、何事も「習うより慣れよ」。お取り扱い商品やご案内情報等、つくりたいPOPをとにかく自分で書いてみる。とにかくつくってみることが上達の早道です。失敗を恐れずにチャレンジしましょう。 第二のポイントは、お客様に親しみや優しさを感じていただいて、買いたいと思う気持ちを起こさせるために、自分も楽しんでつくることです。 とにかく文字を書くのが下手だから私は、ダメ、と思わないで、POPで気持ちを伝えましょう。 失敗を恐れずに、これから6週間、楽しくチャレンジしましょう!