CEOメッセージ

東芝テック株式会社
代表取締役社長

変化の時代における持続的な成長に向けて
私たちは、現在、温室効果ガスの増加による気候変動の影響や、地政学的な対立による物価上昇や物資不足、物流の滞留など、地球規模での環境変化や複雑な社会課題に直面しています。一方、テクノロジーの分野では、AI技術が飛躍的な進歩を遂げ、私たちの身近な生活の中での存在を実感できるようになりました。このような変化の激しい時代に、私たちは会社の強みとお客様との共創活動により、グローバルトップのソリューションパートナーとして、全世界の流通とオフィスにおいて新たな価値を提供し、社会課題解決に貢献していくことを目指します。
新規事業の領域拡大
お客様の課題解決につながるDXソリューション提供を加速させるべく、AIとプラットフォームをセットで開発する新規事業を展開しています。さまざまなデータを融合することで、マーケティング活用のみならず、温室効果ガス削減につながる物流のあり方や人手不足問題の解消などの社会課題にも貢献できると考えます。このように、AI・データサイエンスによるDX支援を強化することと、バリューチェーン全ての領域との共創で、データのつながった世界を目指したいと考えております。
人財強化で変革を加速する、社員の声が会社を変える
変化への対応、新規事業への拡大など、企業としての成長には社員全員の力がもっとも重要と認識しています。「人は財産」の考えのもと、人への投資とカルチャー改革への注力を継続しています。ダイバーシティ推進では、女性・若手・シニア等が活躍できる環境づくりを継続・加速しながら、さらにリスキリング教育の強化、AI人財の育成など、変化に適応できる人財の育成に努めています。
また、エンゲージメント向上を重視し、毎年サーベイを実施しています。毎回、3,000件以上におよぶ社員からの自由記述を経営幹部全員で精読のうえ、アクションプランを策定し、実施しています。経営層と社員で社内変革の取り組みを続け、もっと良い会社にしていきます。
事業活動におけるサステナビリティ推進
私たちが重視している社会課題のひとつに紙資源の削減があります。電子レシートサービス「スマートレシート®」は、会計時に発行されるレシートを紙の代わりにデータで提供することができます。これにより、2023年度は5,600万枚の紙レシートを削減しました。このほかにも、買い物における利便性向上、導入店舗での紙レシート発行コスト低減にもつながります。会員数や導入店舗数は着実に拡大しており、今後も全国各地の「スマートレシートの輪」を拡大し、パートナーとともに地球環境への貢献度も高めていきます。
さらなる協業、共創に向けて
事業を通じて、現在、未来の環境や社会をより良くしていくことが、私たちが目指すサステナビリティ経営です。そして、それは東芝テックグループ単独ではなく、世界中のあらゆる企業と協業していくことでソリューションの可能性が広がります。さまざまな業界から成るエコシステム・コンソーシアムを作り、従来にはない次元でお客様やパートナーの期待に応えるとともに、社会課題の解決へ貢献する、それが私たちの使命と考えています。