~お客様訪問:とんかつ にいむら 本店~磨き上げた至福の味とゆとりの時間歌舞伎町で65年間続く老舗とんかつ店

お客様訪問

東栄商事株式会社 専務取締役 新村 武寛氏

多くの飲食店が軒を連ね、深夜まで人通りが絶えない新宿歌舞伎町。日本を代表するその繁華街で、65年間のれんを守り続けているのが1961年創業のとんかつ にいむら本店だ。油で揚げた後、オーブンで調理したとんかつはほどよく油が落ち、サクッとした軽い味わい。そのおいしさを求めて通い続ける常連客も多い同店を取材した。東栄商事株式会社 専務取締役 新村 武寛氏

揚げてからオーブンで調理 油っぽさのない軽い食感

店内イメージ画像
▲クラシカルな椅子とテーブルが落ち着いた雰囲気を感じさせる店内。写真の3階フロアは主に団体客や予約客の利用が多い

「私の祖父が50歳のときに脱サラして始めたのがこのお店です。当時の歌舞伎町は現在のような賑やかな歓楽街ではなく、どこの町にもあるような普通の商店街だったそうです。開業当初はとんかつだけでは心もとないと思ったようで、パンやタバコも売っていました」。こう話すのは、とんかつ にいむらを運営する東栄商事株式会社専務取締役の新村武寛氏だ。
店はすぐに軌道に乗り、4年後にJR新宿駅西口から徒歩6分の場所に西新宿店、1985年にはJR中央線大久保駅の近くに大久保店を出店した。本店は79年に現在地に移転。道路を一本隔てた場所にあった旧本店はビルに建て替えられ、現在はしゃぶしゃぶとステーキの専門店として営業している。
にいむらのとんかつは、油でサッと揚げた後、オーブンで中まで火を通すという創業時から変わらない独自の調理法に特徴がある。そうすることで衣に染み込んだ余分な油が落ち、油っぽさのない軽い食感に仕上がる。カロリーも抑えられるため、ダイエット中や揚げ物は苦手というお客様にも人気があるという。
新村氏は「祖父は料理に関してまったくの素人だったので、最初は職人さんに来てもらっていたそうですが、その中のフランス料理経験者のシェフがこの調理法を編み出したと聞いています」と説明する。

一番人気の黒豚とんかつは 外国人観光客からも好評

同店ではとんかつを中心に、メンチカツやエビフライなども提供しているが、一番の人気メニューは鹿児島産黒豚を使ったヒレかつとロースかつだ。黒豚は飼育に時間と手間がかかり、流通量そのものが少ない。特に鹿児島産は品種やエサ、肥育日数などが厳格に決められており、味のよさで高い評価を得ている。「柔らかくジューシーな肉質で、歯切れがよく、脂にもほのかな甘味が感じられます。最近は外国人のお客様が多くいらっしゃいますが、ほとんどの方が黒豚とんかつをオーダーされます」(新村氏)

黒豚ヒレかつ定食のイメージ画像
▲一番人気の鹿児島産 黒豚ヒレかつ定食(税込4,000円)。オーブンで調理したとんかつはトーストのような香ばしさも感じられる。キャベツとご飯はおかわり自由
丸ヒレかつ定食のイメージ画像
▲国産豚のヒレ肉をボール状にカットして揚げた丸ヒレかつ定食(税込2,700円)。オーブンで中まで火を通すからこそ可能なオリジナルメニューだ
黒豚かつカレーのイメージ画像
▲黒豚のロースかつをスパイシーなカレーと共に味わう、ボリューム満点の黒豚かつカレー(税込4,100円)

にいむら本店では現在6割ほどを海外からの旅行客が占める。
「特に夜は約8割が外国人のお客様です。歌舞伎町にはホテルも多いので、昼の観光を終えたお客様がホテルに戻る前に食事をしに来るケースが多く、夜9時半頃が最も混雑します」(新村氏)
同店の営業時間は、年中無休の午前9時半から翌朝の午前6時まで。深夜でも大勢の人で賑わう歌舞伎町中心部に店を構えていることもあり、0時を過ぎても客足は絶えないという。
「昼は団体のお客様が多く来店されます。当店は1階から3階までの3フロアで、座席数は115席ありますが、歌舞伎町でこれだけの広さを有する飲食店は少なく、それも団体のお客様に選ばれる理由のようです」と新村氏は話す。
同店ではとんかつを中心とした定食以外にも、予約制で豚肉のしゃぶしゃぶをメインにしたコース料理を提供しており、忘年会などの宴会に利用されるお客様からも人気を集める。

わかば御膳のイメージ画像
▲創業64周年を記念した「わかば御膳」。名物の丸ヒレかつに、カニコロッケ、サーモン、卵焼き、イカの塩辛などが付いて税込2,500円
カウンター席のイメージ画像
▲1階と2階に設けられたカウンター席は、単独のお客様に人気
創業時の店舗写真のイメージ画像
▲店内に飾られている創業時の店舗写真

セルフオーダーシステムは オーダーミス軽減にも一役

とんかつ にいむらでは2023年にセルフオーダーシステムを導入した。各テーブルには紙のメニューも用意しているが、現在ではほとんどのお客様がタブレット端末を利用して料理をオーダーしており、同店にとって欠かせないツールになっている。
「導入の一番の目的は省人化によるスタッフの負担軽減でしたが、外国人のお客様は口頭で注文内容を伝える必要がないため、聞き間違いによるオーダーミスが大きく減りました」(新村氏)
「お客様の中には『子どもの頃、祖父と一緒に来たことがあり、今日は息子を連れてきました』とお話ししてくださる方もいらっしゃいます」と新村氏が言うように、にいむら本店では親子で3代、4代にわたって通い続ける常連のお客様も珍しくない。
「本日いらしたお客様に心を込めて最良のものをご提供することで、次回のご来店につなげていく。その積み重ねが65年という歳月になっているのだと思います」と語る新村氏。これからもおいしさや品質へのこだわりを大切にしながら、お客様に至福の味とゆとりの時間を提供していきたいという。

QT-200のイメージ画像
▲POSレジはタッチパネル式のQT-200を使用。狭いスペースにも設置でき、カラー画面が見やすいと好評だ
タブレット端末のイメージ画像
▲3フロアの広い店内に欠かせないタブレット端末。外国人従業員にとっても、便利なツールになっている
とんかつにいむらのイメージ画像
とんかつにいむらのロゴ画像

組織概要
会社名 東栄商事株式会社
設立 1961年8月
代表者 新村 雅英
事業内容 飲食店の経営
本社所在地 東京都新宿区歌舞伎町1-14-3
店舗所在地 東京都新宿区歌舞伎町1-23-10
ホームページ https://tonkatu-niimura.com/

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