マネジメントメッセージ
CEOメッセージ

変化の時代における持続的な成長に向けて
世界経済の不透明感が続き、国内でもエネルギー高騰や物流の混乱が景気に影響を与えています。 一方で、AIなどの先端技術が産業や働き方に大きな変革をもたらし、企業には脱炭素への取り組み やサステナビリティ経営への対応がより強く求められています。 このような変化の時代において、当社グループは中期経営計画(2024~2026年度)の基本方針「社 会課題の解決に貢献する新しい価値を共創によって生み出し、グローバルトップのソリューションパー トナーへ」の下、持続的成長に向けた各種施策に取り組んでいます。
新規事業によるタッチポイントの拡大
当社が新規ビジネスの施策として取り組んでいるグローバルプラットフォームの「ELERA®」は、将来 の成長のビジネス基盤として規模を拡大しております。国内では契約者数・店舗数の増加によるタッチ ポイントの拡大が進み、海外でもELERA売上高が前年度の2倍以上に伸長、世界共通のコマースプラッ トフォームとして展開が進んでいます。ELERA上に集約される膨大なデータとサービスを連携させるこ とで、小売業のDX化推進が可能となります。
当社の強みであるグローバルなタッチポイントを最大限に活かし、グローバルトップのソリューションパートナーを目指して社会課題解決への貢献に努めてまいります。
新会社設立による新たな価値創造
2024年10月には、小売業界のDX化推進を支援することを目的とした新会社「ジャイナミクス」が事 業を開始しました。長年培ったPOSデータの分析技術や、高度なAI技術・人材を駆使することで、これ までPOSレジに埋もれてきた膨大なリアルデータを価値ある形に変換することが可能となります。これ により、人手不足をはじめとするリテール業界全体の慢性的な課題の解決や、お客様が本当に求める 商品やサービスの開発を強力に支援し、リテール企業の持続的な成長と社会全体の発展を支える新た な潮流を創造してまいります。 また、これらの実現を支えるのがグローバルなソフトウェア開発体制で、日米間での開発共通化など、 開発連携が進んでいます。ジャイナミクス設立とソフトウェア開発体制強化により、データ・デジタル 技術を活用した新たな価値創出を推進してまいります。
安定収益基盤の強化、競争力の向上へ
東芝テックと株式会社リコーが組成した複合機等の開発・生産を担う合弁会社「エトリア株式会社」 は、さらに沖電気工業株式会社のプリンター事業に関する開発・生産機能を2025年10月に統合する予 定です。これにより、さらなる開発力強化、収益力向上、競争力向上を図ります。 また、2024年7月には理想テクノロジーズへのインクジェットヘッド事業の承継を行い、事業ポートフォ リオの組み換えによる安定収益基盤の強化を推進しております。
人財強化で変革を加速する、社員の声が会社を変える
変化への対応、新規事業への拡大など、企業としての成長には社員一人ひとりの力がもっとも重要 と認識しています。「人は財産」の考えのもと、人への投資とカルチャー改革への注力を継続しています。 女性・若手・シニア等が活躍できるダイバーシティ推進の継続とともに、グローバル人財、高度なDX スキル・マインドを兼ね備えたDX人財、社内業務効率化や顧客共創に資する生成AI活用人財の育成に 注力することで、事業転換と企業変革を加速、ひいては「グローバルトップのソリューションパートナー」 の実現に貢献できる人財の輩出に努めています。
さらなる協業、共創に向けて
事業を通じて、現在、未来の環境や社会をより良くしていくことが、私たちが目指すサステナビリティ 経営です。そして、それは東芝テックグループ単独ではなく、世界中のあらゆる企業と協業していくこと でソリューションの可能性が広がります。さまざまな業界から成るコンソーシアムバーティカルインテグ レーションを組成し、従来にはない次元でお客様やパートナーの期待に応えるとともに、社会課題の 解決へ貢献するグローバルトップのソリューションパートナーを目指し、共創による新たな価値の創出 に努めてまいります。
CSOメッセージ
社会やお客様とともに、つぎの世代に続く社会をつくる企業へ
ともにつくる、つぎをつくる。 ~いつでもどこでもお客様とともに~
事業活動と密接なサステナビリティ経営に向けて
東芝テックは、サステナビリティ経営に対応するため、サス テナビリティ基本方針のもとにマテリアリティ(重要課題)を 定め、推進体制による目標達成につとめています。2024年度 は、事業部におけるサステナビリティ活動がさらに進むよう体 制を再構築しました。これにより、事業部内での理解が進み、 今後は現場での具体的な取り組みへと着実につなげていきま す。こうした取り組みを通じて社会の要請にこれまで以上に応 え、企業価値の向上を目指してまいります。 例えば、当社がサステナビリティにおける重要課題として取 り組んでいるものの一つに、事業活動におけるGHG排出量削 減があります。このうち、事業活動による排出(Scope 1・2) については削減目標を達成し、間接的排出(Scope 3)につ いても、販売した製品使用による排出量削減を進めています。 また近年は、MFP製品の再生プラスチック使用率向上により、 サーキュラーエコノミーへの取り組みを拡大しています。 また、当社が重視している社会課題の一つに紙資源の削減 があります。電子レシートサービス「スマートレシート®」は、 サービス開始から10周年を迎えた2024年度、約7,500万枚の 電子レシートを発行しました。これは、約7,500万枚の紙レシー ト発行を削減したことを意味します。加えて、導入店舗での紙 レシート発行コストの低減や、買い物における利便性向上に もつながることから、会員数や導入店舗数は着実に拡大して おり、全国各地に「スマートレシートの輪=紙資源削減の輪」 がひろがっています。
「目指す人財像」に向けて、人的資本の取り組み強化
当社は、グローバルトップのソリューションパートナーを実現 するための目指す人財像に向けた施策として「人財強化」と「カ ルチャー改革」に注力しています。前者では、ダイバーシティ 推進の継続に加え、グローバルに戦略をリードできる人財の 育成として、英語力及び異文化理解の強化を進めています。 後者では、年1回の社員意識調査(TEAMサーベイ)の継続、 フラットに語り合うオフサイトミーティング*を全社横断で実施す る等、当社が目標とする「本音の対話を文化にする」ための 施策を展開しています。経営層が積極的に関わることとともに、 社員もあらゆる組織や階層・グループにおいてオフサイトミー ティングを取り入れることで、誰もがいきいきと働ける組織風 土の醸成、働きやすい職場環境づくりを進めています。
- オフサイトミーティングは、株式会社スコラ・コンサルトの登録商標
社会課題の解決へ、さらなる貢献を
当社は、製品を通じた気候変動や循環経済への対応に加え、生成AIなど新たな技術の活用や、共創プラットフォームを 通じたパートナー企業様とのソリューション創出を推進してお り、これまでに複数の共創事例が生まれています。例えば、 当社POSシステムとパートナー様が提供するアプリとの連携で 業務効率化を実現するなど、従来にはなかった形での成長と 発展の可能性が広がっています。 今後も、社会課題やお客様の課題に対して、当社が提供で きる価値をこれまで以上に重ね合わせながら、経営理念である 「ともにつくる、つぎをつくる。」をパートナーの皆様とともに実 践し、社会課題の解決に貢献してまいります。
サステナビリティ推進体制