サステナビリティ推進責任者メッセージ

梶原 真理子

共創による新たな価値の創出で
社会課題の解決に貢献できる企業へ

サステナビリティ推進責任者
梶原 真理子

サステナビリティ経営へ

東芝テックは以前からCSR活動に力を入れてきました。製造拠点では環境の取組みや、ISO認証も維持継続しています。よき企業市民として行っている地域における社会貢献活動は、国内外の拠点で根付いています。これらの活動は、これからも大切にしたいと思っています。
当社では、社会で求められている「サステナビリティ経営」に対応するため、2022年にマテリアリティ（重要課題）を特定しました。それ以前にも環境（E）、社会（S）、ガバナンス（G）の各取組みを行っていましたが、中期的な目標と実績を社外に公表することで、これまで以上に力を入れた取組みを考えるきっかけにもなりました。これにより、取締役会でもマテリアリティに関する議論や報告が増えたと思います。
従来、「E」の領域はマテリアリティ特定以前から目標、実績を公表していましたが、「S」や「G」の領域では実績は開示しても、目標までは公表していませんでした。東芝テックがESGで何を目指して活動しているのかを具体的にお知らせすることで、ステークホルダーの皆様に会社の将来をより期待していただければと思います。

「目指す人財像」へ、人的資本の取組み

近年、当社では人的資本への取組みに力を入れています。当社が目指している「グローバルトップのソリューションパートナー」を実現するための「目指す人財像」をあらためて作り、それに向けた施策を展開しています。たとえば、人財強化として異部門ローテーションの活性化や、グローバル研修プログラム強化を行いました。また、多様な人財、女性、若手、シニア等、それぞれのニーズに応じたeラーニングの提供やキャリア自律支援の研修を行っています。また、フラットに語り合うスタイルのオフサイトミーティング*を、役員をはじめ全部門のあらゆる層で行い、本音の対話を通してカルチャー変革にも活かそうとしています。
* オフサイトミーティングは、株式会社スコラ・コンサルトの登録商標

社会課題の解決へ、さらなる貢献を

「サステナビリティトランスフォーメーション」（SX）という言葉をよく耳にするようになりました。これは、端的に言うと、社会と企業のサステナビリティ（持続可能性）を同時に考え事業を長期的に発展させることで、不確実性の高い現代において、事業を継続・成長させるには有効なアプローチとされています。
この「SX」の観点から言いますと、私達のサステナビリティ活動はまだ十分だとは考えていません。なぜなら、東芝テックの製品・サービスで、社会課題解決にもっと貢献できるようになりたいし、できるはずだと考えるからです。当社には、すでに環境問題に適応した製品や、紙資源削減に貢献する製品がありますが、今後、データを活かした「グローバルトップのソリューションパートナー」を目指す中、これまでと違う形でも社会課題に対応できると考えています。また、お客様やパートナーとの共創活動の中でも、社会課題を共通の課題として話し合い、解決の可能性を広げられると思います。

お客様やパートナーとエコシステムをともにつくりだし、加えて社内の関連部門と協力することで、社会課題の解決の貢献に努めてまいります。