これって正しい?敬語の使い方第9回 "感じのいい"接客言葉

お店づくりトピックス

これって正しい?敬語の使い方のイメージ

敬語は接客の基本。よかれと思って使用している敬語に対して、相手が不快に感じている場合があります。正しい敬語の使い方を知り、お客様に好印象を与えましょう。

相手の目線に立った 気遣いある言葉が大切

〝感じのいい〟接客言葉とは単に敬語として正しいだけでなく、お客様に安心感を与え、配慮や尊敬が感じられる言葉遣いのことです。
例えば、お客様にお声がけする際も、「何をお探しですか」は敬語として間違ってはいませんが、「用件は何ですか」というニュアンスに聞こえ、お客様によっては詰問されているように感じてしまいます。「どのようなものをお探しでしょうか」に言い換えることで、よりソフトな印象を与えることができます。
また、「何」を「どのようなもの」に変えることで、買う商品を特に決めておらず、「気に入ったものがあったら」と思っているお客様にとっては対象の幅が広がり、答えやすくなります。お客様の目線に立った配慮が伝わる言葉遣いを心がけることが大切です。

敬語の使い方イメージ画像

「いらっしゃいませ」だけでは、そっけなく感じる場合があります。状況に応じて「こんにちは」などの挨拶の言葉を付け加えたり、予約客には「〇〇様ですね。お待ちしておりました」と相手の名前を呼び、ひと言を添えるだけで印象がぐんとよくなります。

敬語の使い方イメージ画像

ストレート過ぎる尋ね方は、買うものを特に決めていないお客様にとっては居心地の悪さを感じさせ、早々に退店する要因になってしまいます。「もし〜であれば、お手伝いします」と相手からのアクションを待つ言い方にするとソフトに受け取ってもらえます。

敬語の使い方イメージ画像

お客様の希望を伺う前に伝えると、お客様のニーズを無視しており、押し付けがましく聞こえてしまいます。「よろしければ」というクッション言葉を添え、お客様に判断を委ね、一緒に選ぶ雰囲気で伝えることが適切です。

敬語の使い方イメージ画像

お見送りはお店の印象を最終的に決定づける大切な場面です。「お気をつけてお帰りください」「ぜひまたお立ち寄りください」など、感謝の言葉に気遣いや次回の来店のきっかけとなる言葉を加えることがポイントです。

「〜いただく」と 「〜くださる」の違いは?

どちらも相手の行為を丁寧に言い表す敬語ですが、相手が主体的に何かをしてくれたときは「くださる」、自分がお願いして何かをしてもらったときは「いただく」になります。

お客様の行為に対して敬意を示す「ご来店くださり」の方がより適切です。

敬語の使い方イメージ画像

相手に“理解してもらう”ことをへりくだってお願いする表現です。
「いたします」を「申し上げる」に変えると、さらにフォーマルで丁寧な印象を与えます。

監修:川道映里(かわみち えり)
徳島文理大学短期大学部准教授

  • 当記事は2026年6月時点のものです。
    時間の経過などによって内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
Toshiba Tec Group Philosophy Creating with You ともにつくる、つぎをつくる