~お客様訪問:ニトリ赤羽店~住空間のトータルコーディネートを提案「お、ねだん以上。」で他にない価値を創造
お客様訪問
家具、インテリアから生活雑貨、家電まで多彩な商品を、企画から製造、物流、販売まで自社で一貫して手がける株式会社ニトリ。国内のニトリの店舗数は596を数える(2026年4月末現在)。高品質で付加価値の高い商品を手頃な価格で提供する同社の店づくりを、赤羽店(東京都北区)で取材した。
株式会社ニトリ 店舗運営部 ゼネラルマネジャー 柳沢 大輔氏
取り扱いカテゴリーを拡大 フルラインナップの赤羽店
赤羽店は東京本部に併設する形で2006年にオープン。1階は家電、食器、インテリア雑貨など、2階は主にベッドやダイニングテーブルなどの家具がカテゴリーごとに並ぶ。売場面積は2フロアで約2000坪。同社標準店舗の1500坪を上回る大型店である。
株式会社ニトリ店舗運営部ゼネラルマネジャーの柳沢大輔氏は、「赤羽店規模の店舗では、当社で販売している商品をフルラインナップで品揃えしています。当社は家具店として創業しましたが、購買頻度の高い寝具や生活雑貨などを充実させており、取り扱う商品のカテゴリーがどんどん拡大しています。赤羽店にはペット用品やベビー・子ども用品、インショップで展開するアパレルブランド『N+(エヌプラス)』のコーナーなどもあります」と話す。
ニトリでは商品の企画から製造、物流、販売まですべてを自社で行っている。そのため、コストを大幅に下げられると同時に、市場ニーズをいち早く汲み取り、製品化できるという強みがある。累計1億枚を販売している接触冷感生地を使用した「Nクールシリーズ」や、電動リクライニング機能付きソファ「Nビリーバ」など、同社ならではのヒット商品も数多い。「当社は『不便・不満・不足』の解消を商品開発の原点とし、『どこでも買える商品だが、当社にしかない価値があるもの』を目指しています」と柳沢氏は話す。
部屋や生活シーンに合わせた 商品選びを提案
「近年、特に伸びているのが家電です。引っ越しや改築など生活の節目で、家具と同時に購入することが多いのも理由です。家電もほとんどを自社で商品開発しており、機能を絞ってお求めやすい価格で提供するなど、家電メーカーの商品と差別化することで付加価値を高めています。デザインもインテリアに溶け込みやすいシンプルでスタイリッシュなものが中心です」(柳沢氏)
ニトリの売場づくりの特徴は、部屋や生活シーンごとに家具やファブリックなどを組み合わせて提案するトータルコーディネートにある。お客様がインテリア全体をイメージしやすく、まとめ買いや買い上げ点数の増加につながるという。
「企画段階からインテリアとの調和を考えて製造するため、ペット用の家具やグッズなども、住空間に違和感なく馴染む色やデザインで展開できます」と柳沢氏は話す。
セルフレジや清掃ロボットを導入 効率的な店舗運営を目指す
ニトリでは東芝テックのPOSレジを採用。現在は全店でセルフレジを導入しており、赤羽店でも休日を含め、ほとんどの時間帯をセルフレジのみで運用している。
「一番のメリットは、セルフレジに変えたことでレジ台数を増やすことができ、会計の待ち時間がほぼ解消されたことです。最近では様々な店舗でセルフレジが普及していることもあり、お客様もスムーズに利用されています。操作に戸惑う場面があっても、アテンダントがサポートし、滞りなくチェックアウトが行われています」(柳沢氏)
ニトリでは2025年5月から2026年2月にかけ、一部の小型店を除く469店舗で新たに清掃ロボットを導入した。
店舗運営部業務改革マネジャーの荒川沙織氏は、「清掃業務を担うスタッフの採用が年々厳しくなる中、東芝テックさんからご紹介いただいたのが清掃ロボットでした。人が行う清掃ではどうしても汚れが目立つところを優先してしまいがちですが、ロボットはフロア全体をムラなくきれいにしてくれます。その点でも非常に優れています」と話す。
導入前のテスト運用によってセンサーに改良を重ね、店舗の営業中でもお客様の動きを邪魔することなく安全に稼働。全店の稼働状況は東芝テックに開発を依頼してメーカーが作成したソフトを使い、本部でも把握できるようになっている。
「店舗の運営には会計や清掃だけでなく、運搬や陳列など人手が欠かせない作業が多くあります。人手不足が続き、賃金などの労働コストが上昇する中、こうした作業をいかに効率的に行っていくかがますます重要になっています」と語る柳沢氏。最新テクノロジーの活用によって省力化・省人化を進め、従業員の働きやすい環境づくりと、お客様へのサービス価値向上を両立する店舗運営の実現を目指している。
組織概要
会社名 株式会社ニトリ
創 業 1967年12月
設 立 1972年3月
代表者 似鳥 昭雄
事業内容 家具・インテリア用品等の企画・開発・販売
本社所在地 北海道札幌市北区新琴似七条一丁目2番39号
店舗所在地 東京都北区神谷3丁目6番20号
ホームページ https://www.nitori.co.jp/