グリーン調達

環境調和型商品の提供のために、調達取引先や調達品の環境配慮を推進

東芝テックグループは調達取引先の環境保全評価や調達品の環境性能調査を実施し、設計・生産・資材などの部門で活用しています。

グリーン調達への取り組み

原材料などの調達段階での取り組みとしてグリーン調達を実施し、環境保全を積極的に推進している調達取引先から、環境負荷の小さな納入品の調達を指向しています。2015年からは新たにフタル酸エステルの削減に取り組んでいます。

調達取引先での環境推進

環境保全への積極的な取り組みを実施されている調達取引先からの調達を優先します。
自社の「Scope 1、2」及び「Scope 3」の GHG排出量の削減、循環経済への対応(3R: リデュース、リユース、リサイクル)、化学物質の管理、植林などの生物多様性保全の推進をお願いしています。

環境保全の取り組み

  1. 環境方針の設定
  2. 環境保全システムの整備
  3. 教育や実施確認の仕組み
  4. 「気候変動への対応」「循環経済への対応」「生態系への配慮」に関する環境負荷低減活動

グリーン調達ガイドラインを日本語、英語、中国語で作成し、ウェブサイトで公開しています。

調達品への環境関連物質含有の管理

欧州から世界に広がっているRoHS、REACHなど環境関連法規制の遵守、環境関連物質管理基準の遵守、および環境負荷の小さな部品・原材料の提供をお願いしています。

環境関連物質含有管理

  1. 関係部署や調達取引先への周知徹底
  2. 環境関連物質管理に関する要求事項の実現
  3. 環境関連物質使用状況調査への回答
  4. 上記の回答にあたって必要情報の入手
  5. 分析測定の実施・調達取引先様からの分析結果の入手(必要に応じ)
  6. 調達取引先の管理体制の調査と把握
  7. 将来禁止となる化学物質の含有情報の把握

データの活用

グリーン調達支援システムの環境性能情報を、部品データベースを介して社内のさまざまなシステムに提供し、設計部門、生産部門、資材部門などで活用しています。また調達取引先には当社のグリーン調達ガイドラインに基づいた調査様式によって納入品の含有化学物質データの提供をお願いし、製品含有化学物質情報管理システムでデータ集計を行っております。得られたデータは開示し、環境調和型商品の開発に活用しています。

部品データベースと設計支援システム

部品データベースと設計支援システム

部品データベースと設計支援システム

部品検索システム画面

欧州RoHS2指令への取り組み

欧州RoHS2指令を受けてEU加盟国では、電気電子機器への特定有害物質すなわち鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリブロモビフェニ―ル(PBB),ポリブロモジフェニルエーテル(PBDE)、特定フタル酸エステル(DEHP、DBP、BBP、DIBP)の含有が制限されています。東芝テックグループでは禁止物質の不含有をより確実にするための仕組みを構築しました。部品・原材料については、調達取引先からの回答書に加え、自主的に基準を定めて国内外の生産拠点で分析装置による検査を行なっています。

欧州REACH規則への取り組み

欧州で2007年6月施行のREACH規則は化学品の登録、評価、認可、制限に関する規則です。化学物質の製造・輸入だけでなく、化学物質を含有する成形品の製造・輸入についても量に応じて段階的に登録や届出を義務付けています。東芝テックでは化学物質情報管理システムを活用し、効率的に購入品のデータ収集を行っております。当社製品に含有する化学物質について得られた情報に基づき登録・届出・情報開示を確実に行っております。