企画・設計段階から、商品の環境負荷低減

さまざまな手法を用いて、企画段階から環境調和型商品のコンセプトを立案しています。環境調和型商品の開発の仕組みを構築し、3R配慮設計、省エネ設計、環境負荷物質削減設計に注力しています。

LCP(ライフサイクルプランニング)

LCP手法は企画段階において、品質・コスト要求を満たしつつ、かつ製品のライフサイクルにおける環境負荷を効果的に低減できるような環境調和型商品のコンセプトを立案できる手法です。LCA(ライフサイクルアセスメント)やQFD(品質機能展開)のデータを有効活用し、製品のライフサイクルを考慮した環境仕様の設定や、部品レベルでアップグレード性、メンテナンス性、リユース性、リサイクル性などの改善アイデアの抽出ができます。

東芝テックでは、環境調和型クリーナーで進めてきたLCP手法による企画立案をさらに進展させ、POSターミナルにも適用しました。POSターミナルM-7000では、LCPの解析結果から3Rの観点で製品を構成するユニットを最適化しました。

LCPで構築した環境調和型設計コンセプトの事例(POSターミナル M-7000)

LCPで構築した環境調和型設計コンセプトの事例(PDF版582KB)pdf

環境設計審査

新製品開発時にはさまざまな観点から設計審査を実施していますが、環境に関しても企画段階から関連部門による設計審査を行なうことを社内規定で義務づけています。

環境設計審査の項目には、「法規制適合」、「製品アセスメント」、「環境ラベル対応」、「LCA実施・ファクター算出」、「環境設計ガイド対応」などがあります。「製品アセスメント」では、環境アクションプランの達成度、3R(リデュース、リユース、リサイクル)対応、省エネルギー対応、環境関連物質の削減状況、ECP基準への適合度などを評価します。また、環境設計審査は、企画、設計、試作、量産試作の各段階で実施します。例えば、企画段階では、環境設計の基礎仕様を検討し、法対応や各種環境ラベルへの対応を具体的に決めます。さらに設計段階以降では、ecoターゲットに対する対応や適合状況をチェックしていきます。ecoターゲットは技術動向・他社動向を想定し、製品をリリース時点での業界トップの環境性能を設定しています。

設計の視点と成果事例

設計の視点と成果事例(PDF版1.1MB)pdf

環境効率・ファクターT

東芝テックは、2004年度より製品の価値と環境への影響を指標化した「環境効率」の考え方を取り入れ、基準年度と評価対象年度の製品の環境効率を比較した指標「ファクターT」の運用を行なってきました。

「環境効率」は、製品の価値を、製品の環境影響で割ったもので、環境影響が小さいほど、また製品の価値が大きいほど、環境効率は大きくなります。

「環境効率」の定義

環境効率=製品の価値/製品の環境影響

「ファクター」の定義

ファクター=評価製品の環境効率/基準製品の環境効率=価値ファクター×(1/環境影響ファクター)

製品の価値は、当社製品の使い勝手や満足度などのお客様の声をもとに、QFD*1という手法で算出しています。

また製品の環境影響は、LCA*2手法を用いて、製品のライフサイクルにおけるさまざまな環境影響を統合して算出しています。

なお、環境影響の統合化には、産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターがLCA国家プロジェクトと連携して開発したLIME*3を用いています。

ファクターとは、評価製品の環境効率が基準製品の何倍かを表す値で、評価製品の環境効率が優れているほど、ファクターの値は大きくなります。

以下は、主要商品のファクターの一例です。

この中で、「価値ファクター」とは基準製品に対する評価製品の価値の相対値、「1/環境影響ファクター」は同じく環境影響の相対値です。

  1. ※1.QFD (Quality Function Deployment)「品質機能展開」
  2. ※2.LCA(ライフサイクルアセスメント)
  3. ※3. LIME (Life-cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)「日本版被害算定型影響評価手法」

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