循環経済への対応
資源の有効利用のために、リサイクル利用も含めた総発生量の抑制に取り組んでいます。
廃棄物総発生量を最小限に
資源の有効利用のために、廃棄物総発生量の抑制に取り組んでいます。また、国内ではリサイクラーの現地確認を実施し、直接処理状況を確認。リサイクル率を上げるためのコミュニケーションも図っています。今後も継続して資源の有効利用に取り組んでいきます。
2022年度 東芝テックグループ廃棄物総発生量と最終処分量
各事業所の取り組み事例
食堂廃棄物の処理
東芝テックヨーロッパ画像情報システム社
事業所内にコンポストを設置し、従業員食堂から排出される食材廃棄物、残菜などの生ごみ土に帰す活動を行っています。
また、希望する従業員には堆肥として提供しています。
ダンボールの再利用
東芝テックヨーロッパ画像情報システム社
製造ラインでは、納入された部材を開梱したあとにダンボールが廃材として残ります。東芝テックヨーロッパ画像情報システム社では、このダンボールを再加工して製品出荷する際に緩衝材として再利用しています。
はんだ屑の再利用
東芝テック深圳社
生産ラインで発生するはんだ屑を精錬機で再利用することにより廃棄物を削減しています。
木製パレット削減
東芝テックシンガポール社
木製パレットを再利用可能プラスチックパレットや、メタルケージに置き換えました。
廃材の再利用
テックインドネシア社
廃材を利用した社員食堂備品の修理による資源有効活用に取り組んでいます。
通い箱によるダンボール削減
東芝テック深圳社
東芝テック深圳社は環境に配慮し、2004年下期より、ダンボールを通い箱へ変更しました。中国大陸ベンダー90社の内、65社が通い箱に変更し、総物流量の90%が通い箱となりました。その結果ダンボールの使用量が大幅に削減(年間6M HK$)され環境に大きく貢献しました。
トナーリサイクルプロジェクト
東芝テックシンガポール社
東芝テックシンガポール社では2009年から、社内で使用するトナーカートリッジのリサイクルを開始しました。
従業員は使用済みのカートリッジを持ち寄り、リサイクルの回収箱に入れています。
廃基板のリサイクル化
テックインドネシア社
プリント回路基板の設計変更を行なうことによって、廃棄物と有価物の分解が従来より容易にできるように変更し、有価物比率を高めました。
ラベル用紙台紙の再資源化
東芝テックシンガポール社
ラベルプリンタの製品性能試験により発生したラベル用紙の台紙を廃棄する際に、資源としてリサイクルできる業者に引き渡すことで廃棄物の削減を実現しました
埋立ゴミを有価物として提供
東芝テック静岡事業所
事務所内で発生した汚泥をスクリュープレス脱水機で脱水し、再利用できる有価物として処理業者に提供しました。
リサイクラーとの情報交換
東芝テック静岡事業所
使用済み製品の解体工程の見学およびリサイクラーとの意見交換を行ないました。
排出物を種類別に分解・分別
静岡事業所では、各職場から排出する時点で種類ごとに分けて排出する区分排出を実施しています。
エコステーション(廃棄物最終集積所)では、排出物を出来る限り分解分別を行う他に減容化や圧縮および破砕を行っています。これにより、過去は産業廃棄物として排出していた物が現在は有価物として排出が可能になり、廃棄物費用削減・資源リサイクルに大きな成果を上げています。また三島サイトでは各部門別の種類別排出量を自動計量するシステムを導入し、よりリアルタイムな管理を実施しています。
エコステーション全景
分別収集
発泡スチロール減容機
減溶後のブロック
水資源の有効利用
生産工程で使用する水資源は少なく、トイレや食堂および寮など生活用の水使用が大部分となっており、水使用はほぼ横ばいとなっています。ポスターなどによる節水についての啓蒙、環境年度テーマによる全サイトへの展開による雨水の活用などを行っており、今後も継続していきます。2019年度は、地下水道管損傷(海外拠点)やフロートスイッチ故障(国内拠点)により2018年度より増加したため、点検方法の改善、老朽化設備更新により、装置故障による水資源損失の防止に取り組んでいます。また、2020年度、2021年度は新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えたことから使用量は減少しました。
各事業所の取り組み事例
雨水の利用
テックインドネシア社
水の使用量を減らすことはコスト削減や生物多様性に貢献します。テックインドネシア社では、年間の降雨量が多い地域であることから雨水を貯水タンクに貯め、貯めた水を植栽への散水や屋外床の清掃に使用しています。