人財育成
多様な社員がそれぞれの能力を発揮して活躍できるよう、公正な人事諸制度を構築するとともに、人財の育成・活用に力を注いでいます。
人財活用・育成制度
東芝テックでは、「社員一人ひとりを尊重し、それぞれの能力向上に努め、公正かつ適切な評価・処遇を実践する」ことを理念体系に組み込み、会社の成長・発展のために「挑戦し続ける強いプロ集団」を形成する競争力に優れた有能な人財を、計画的に確保・育成し続けることを目指しています。
目指す人財像
東芝テックでは「グローバルトップのソリューションパートナー」を実現するため、「求める人財像」から「目指す人財像」へ変え、経営陣を含めた全社員がありたい姿を制定しました。その姿に近づけるため「人が財産」をテーマとして掲げ、社員の成長を支援する施策を進めています。
「キャリア・デザイン」と連動させながらさまざまなキャリア支援施策を導入することで、自らのキャリアを主体的に考えることができるキャリア自律人財の育成を強化していきます。

研修制度・教育体系
社員が共通して持つべきベースを確立するための教育制度と個々のニーズとキャリア特性に対応できるプログラムを用意しています。
キャリア形成を支援する制度
『人財活用・育成制度』の一環として2011年から「キャリア・デザイン」を導入し、会社での成長段階に合わせて、社員が「プロ」として成長し続けるためにCDP(Career Development Program)に即した育成計画を個々人別に策定し、毎年面談実施のうえレビューを行っています。
部門から公開された人財募集に対して自ら手を挙げる「社内公募」など、社員自らの意思でキャリア形成を行うことのできる機会を設けています。2021年度には1on1面談も導入し、社員が上長と定期的に1対1でコミュニケーションをとり相互理解を進めることにより信頼関係が生まれ、本人自らの考えるキャリアを上長に随所で共有しやすくすることで、上司と一緒にキャリア形成を行う仕組みが導入されています。2024年度からはそれぞれの年代のキャリア課題に向き合えるよう研修を増やし各年代ごとの節目に合わせ、活躍の場を整えていきます。
経営幹部育成
目指す人財像実現のため主要なポジション定義を明確化し、そのポジションを担える人財の育成を行っています。それぞれの経験・能力・資源を可視化させ戦略的な配置・育成を行う事で人財の質・量を高め、流動性の高い組織を目指しています。
グローバル人財育成
東芝テックの目指す姿である「グローバルトップのソリューションパートナー」を実現するためは、グローバルマーケットにおける競争優位性を確保していく必要があり、それをリードできる人財を増やしていくための基礎となる英語教育強化に努めています。実践的な英語教育プログラムだけでなく、全社員向けにグローバルマインド形成を支援するセミナーや当社グループ海外現地法人への研修派遣等施策を展開しています。
グローバル人財育成関連プログラム
研修名 | 研修概要 | 人数規模/年 |
---|---|---|
グローバルマインドセットセミナー | グローバルや英語に対するマインドの壁を乗り越え、グローバルビジネスの本当の姿を理解する | 全社員 |
グローバルマネジメント研修 (基礎コース) |
マネジメントのグローバル・スタンダードにおける知識・手法を中心とした基礎を習得する | 2名 |
グローバルマネジメント研修 (上級コース) |
マネジメントのグローバル・スタンダードにおいて自らの課題を解決していく手法を習得する | 2名 |
短期海外研修 | 上級管理職のリーダーリップ・マネジメント力開発 | 2名 |
海外現法管理職研修 | 海外現法の管理職および候補者のための日本と円滑なコミュニケーションができる「良きBridgeBuilder(橋渡し役)」の育成 | 5名~10名 |
語学プログラム | スピーキング強化やTOEICスコアアップなど様々なプログラム | 200名 |
オンライン学習サービスの拡大
自ら学ぶ姿勢を身に着け、自身のキャリアを主体的に考える人財を育成するため2023年よりオンライン学習サービス「LinkedInラーニング」を導入しています。
2023年度登録者のうち9割以上が利用しており、業務上必要な知識以外にも自身の関心のある情報を自主的に習得し、リスキリングの文化が広がっています。
新たな価値を創出する人財育成
新規事業創出へのアクション推進施策として、イノベーションを起こせる人財、および組織に変革を起こせる次世代リーダーの育成を目的に、2019年より社外留職制度を導入しています。2023年度までに計21名が派遣されました。半年間スタートアップ企業の現場に派遣されることで、圧倒的なスピード感と組織全体を見る高い視座を学び、新たな価値を創出する人財となるための教育プログラムです。
留職期間中は定期的に社外メンターからのサポートがあり、対話を通じて学びや気づきを掘り下げ、成長を促す体制を整えています。また、教育終了後には留職者から経験や学びを社内に共有しており、これを機に社内変革を促しています。


社外留職フォーラムの様子